キラキラ輝くみなもを嫌う 夜明けの陽光をあびてキラキラきらめく海面に、マイナス感情はいだきにくい。前向きな気持ちを強制されていそうな気配すらある。逆に、たとえば「強制」や「廃退」って言葉には、マイナス感情を向けやすい。自然に「嫌える」感じ。…
世界を見るレンズの素材 文章を書いていると、いっつもこの言い回し出てきちゃうんだよな、っていう、逃れられない言葉づかいの壁みたいなものは、かなり感じる。どういう概念を多用して世界を見ているかがなんとなく見えてくる。「あらためて」とか「丁寧」…
対常識 常識ってアラが目立つ。常識でいくら「ダメ」っぽく語られていても、あらためて丁寧にとらえなおしてみたら「ダメじゃない」ものはたくさんある。こういう理路で考えてみたらダメじゃないじゃん、むしろよいものじゃん、とは常に言いたがっているとこ…
害 「プラス・マイナス」「ポジティブ・ネガティブ」「肯定的・否定的」「前向き・後ろ向き」「明るい・暗い」。どれも、しっかり見れば、ただの在り方の違いというだけで、根本的な意味での「ダメ」や「あってはならない」は意味させられないはずじゃん、と…
三連休明け 三連休が明けて動く。視界や心情に妙な新鮮みを感じる。世界がリニューアルオープンしたかのような感じ。たぶん先週末から意識が少し途切れている。ときどき味わえる感覚かなと思う。たぶん記憶にスカスカな部分が増えている。ほどよく記憶がこぼ…
月の明るさ 夜空を見上げて、そこに月のかがやく姿を認めたとき、それだけで、瞬時に、明るさというかポジティブさというか、肯定的な雰囲気に心が染め上げられた感じがあって、だいぶズルいと思った。 月は良いもの、光は良いもの、といった文化や解釈を浴…
尊敬しない 英雄視や神聖視と、尊敬の違いは難しい。程度の問題なのか性質の問題なのかわかりにくい。このひとすごい!よりよい世界に少しでも変えてくれそう!みたいな過剰な期待(の押しつけ)を、ときに心にいだくけれど、「こんなこと思っちゃダメだ」と…
ものまねから 誰かがもうやってることだからいいやと遠ざける。二番煎じはよくないと決めつける。剽窃や模倣なんてしてはならないのだと、臆断して、浅はかに避けてまわる。そういう振る舞いを、深く考えることなく、していることが多いのだけど、なにがなん…
エッセイ 音楽家や絵描きがエッセイを書いていたら、おもしろそう、って期待を持ちやすい。俳優だと五分五分。タレントは、うーーーん、って感じで疑ってかかるかも。小説家も意外とそんなに期待しない。歌手も微妙。芸人も微妙。でも映画監督や写真家は期待…
概念 「直観」と対置されるのが「概念」だ(哲学のフィールドだと)、と説明する解説書を読ませてもらって、そういう配置なんだ、って思った。多少、見通しがよくなった。ぱっと見は「概念」に関する話だったけど、これまでうまく整理できていなかった「直観…
眼に関連する ぱっと思いつくところで、「まなざし」「パースペクティブ」「遠近法」「デッサン」「射程」あたりが出せる。批評や思想や文学といった文系フィールドでよく見かける専門用語寄りの言い回し。テクニカルタームだ。基本、好きな感じだなと思う。…
区画整理 正確に伝えようとする、というか、きっちりと(自分基準で)きれいに区画整理された情報の「形」を、見せつけることができているか、といった観点から、言葉を足していきがちだ。読み手はべつにそんなの望んでないよ、と、冷静になれば思えるのだけ…
端的じゃない 昨日とかんぜんにおんなじ話になっちゃうけれど、「端的」の反対としてイメージする「端的じゃない」状態のイメージが、悪すぎる。ビジネス界隈が「端的」をめっちゃ推してくるので、いつの間にか乗っ取られたかもしれないな、とすら思った。 …
初手でイメージできない 文語体が好き、というか、堅苦しい言い回しのほうをやっぱりなんとなく選びがちだ。まあ趣味には合っているんだと思う。基本、気持ちはよい。けど、もっと読みやすくしたいなあとか考えることも少なくない。そのために、対比する形で…
補足しない 補足という行動を少しためらっている精神があるなあ。不良品を世に出してしまったのにあとから気づいて、直してもらうための補装シールをあわてて配る、みっともない、汚損させた、みたいなイメージになってしまっている。うーん、たぶんだけど、…
胡散臭い 著書や対談から、この作者はうさんくさいなあ、と感じていることはある。公開している発言や行動から、たぶん、ほんとうに思っていることを語ってくれてはいないんだろうな、って推測する。ウケのよさそうなことを打算的に口にしているだけだから、…
あたりまえ軸・個人一般軸 ぼくにとってはだいぶあたりまえな話だけど、意外と世に問うてみたらそうでもないらしく、文章にしてみたらおもしろいし、ウケてくれる、というケースはもちろんある。 ぼくにとってはあたりまえだし、みんなにとってもあたりまえ…
日常の断片を、集めて、足場にしていく たとえ、ぱっと直観的に、最奥に鎮座している「真理」に手が届かなかったとしても、ふだん感じている些細な気づきを、見過ごさずに、しっかりと集め直して、それらをひとつひとつ配置し直していけば、それを飛び石のよ…
一単語化 ふだんは連体助詞の「の」でつなぐのがとうぜんだと思っている言い回しも、ふと、誰かが、あいだにある「の」を無くして、ひどく自然な熟語みたいにして話しているのを見聞きしてしまったら、すぐに真似し始めるところがあるかなと思った。取り回し…
トーン変え 文章を書き終えたあと、なんだかしっくりこなくて、あたまから書きなおしてみる。もっとしゃんとした形にできないもんかなと思う。あたまから洗いなおしていく過程で、一回目には気づけなかった、取っ掛かりを見つけ出し、そこから、新たな視点を…
鋭くする なんかぼんやりしてる、って、自分が書いた文章を推敲しながら感じていることは少なくない。輪郭が曖昧。切り口が鈍い。軽快さが足りない。鈍感な感じ。凡庸でパッとしない。展開が退屈。しごくふつうのことを言っていて、物足りない。 こういうと…
SNS あたらしいSNSを試してみる。MisskeyとかNostrとかよくわからないまま登録してみる。最初はフォローしたい相手もとくにいないので、なんとなく検索してみたワードで、好みの話をしているひとを見つけ出して、そのひと自身や、そのひとのフォロイー・フォ…
たぶん使わない たとえば「みみず」ってことばを、今後書く文章の中で、死ぬまで使わない可能性があるなあ、とは思った。みみず自体があんまり好きじゃない。だから、比喩とか例題とかでも積極的には採用しない。思いつくかどうかもあやしいけれど、たとえ思…
歪むレンズ 意識や視点が「自分」の方に過度に向いていると、自分に都合のよい世界であってほしい気持ちが強くなりすぎて、そしてその気持ちに振り回され始めてしまって、そのうちに、現実を見るレンズを歪ませ始めてしまうんだな、って思った。 エゴとか自…
あったこと・考えたこと 文章を書くとき、「こんなことがありました」という方向のことばにぜんぜん着手できていない。「こんなことを考えました」ばかり書こうとしてしまう。気づけば目はそちらに(頭のなかのほうに)向いている。 これ、もしかしたら、「…
ヘン ヘンに考え過ぎてしまって、って書き始めようとしたのだけど、「ヘンに」の時点で、一般論や固定観念とかに毒されている意識(そもそもなにをもって"ヘン"とか言っているのか)が浮き彫りになってきたので、いったん手は止まる。考え過ぎるの「過ぎる」…
ささやかなものの筆致を真似する まったく特別なこととは見做しようもないような、その日の、ほんのちょっとしたなにかを、こんなふうに、淡々とした筆致で、しかしどこか鋭く、描き出せるものなんだ、ってたとえば驚かされたりする。そしてその真似をしよう…
知 勉強、学問、研究、アカデミズム、サイエンス、科学、知識、知恵、文化、文明、知性、知的。このあたりの領域を総称するのってちょっと難しい。「知」でいいのかな。知の領域。知の体系。頭を使う領域。考える領域。 むしろ 勉強とか頭を使うとかは、基本…
書くだけいろいろ書いている 文章を書く量を、ためしにいろいろ増やしてみたら、いままで使いこなしてみたいと思ってはいたのに、その場になるとうまく頭の中から持ち出せていなかった表現、なかなか望んだとおりには脳裏に浮かび上がってきてくれなかった言…
よっぱらい 飲み会の終わり。電車に揺られながら書いている。電車の中で素早くフリックしていると、邪魔とまではいかなくとも、目に余る印象はあって、なんとなく遠慮させられることも多い。別に人の意識に引っかかりたくはない。邪険にされたくもない。が、…