物真似でモードを呼び寄せる
ひとさまの所作を物真似していくことによって、やり方や扱い方がつかめてくることはある。トレースする。模倣する。そうやって、頭の働きを、ひとつの方向に、馴らしていく。そのときそのとき必要な「考え」(の目的)のために、新しいモードを呼び寄せようと、雨乞いみたいに、物真似で踊る。
昨今の生成AIに「プロンプト」をあたえるという挙動が、これと似た感じなのかも、と少し思った。いま、ここでは、どういうルールのもと、あたまを働かせていくべきなのか。どういうふうに尋ねるか、そして、どういうふうに答えてほしいか。水準はどのくらいにしておくか。注意点はどこなのか。絶対視するべき規則はなににするか。どういう気分とどういうスタンスを優先していいか。どういう印象が存在すると仮定しておくか。そうやって、なんとなくの「モード」を、明瞭側に切り替えさせていく。
日記に合わせたモード、ブックレビューのためのモード、調査や検討に都合のよいモードなどを、プロンプト設定みたいなものによって調整していけてるんじゃないかと思う。逆に、ひとさまが、自分の思考や感覚に対し、どういう「プロンプト」をあたえるかを見て取って、その部分を真似ている感じもあるかも。