書くだけいろいろ書いている
文章を書く量をためしにいろいろ増やしてみたら、いままで使いこなしたかったのにうまく頭から持ち出せていなかった単語、なかなか望んだとおりには脳裏に浮かび上がってきてくれなかった表現が、わりと都合よくというか、自分的に心地のよい頻度で、湧き出てきてくれるようになった気がしている。お、これ使えてるじゃん、ってちょくちょく感じる。
同じ表現にはいずれ飽きてくるため、無意識に、手垢のついた言い回しを避け始め、結果として、そのうちに、奥のほうにあった言い回しを出してこれる感じになったんじゃないかな、って解釈してみてはいるのだけど、ほんとうにそうか?とも思わなくはない。そんな単純な構造でいいんだろうかとも思う。しかし、基本として、自分に都合のよい事態にはなっているため、そこを深掘りする熱意はあんまり湧いてこない。
まあでも、もっとほかの経路や段階も、関連していそうな気はするのだった。たくさんの言葉を吐き出すことで、ことばに関する使い方や、手触り、世界観などを、すこしだけ書き換えられたかのような、そんな精神面の変動もあるんじゃないかという気はしているのだけど、しっかりは解析しきれていない感じだ。なんというか、これまで使っていなかった奥の棚から、わざわざ取り出してきているにしては、自然体で使えすぎな気もする。
イメージだけでいうなら、量を増やしたことで、いままでとは異なる種類のスキルポイントが獲得できていて、異なるスキルレベルやスキルツリーを上げられるようになり、長らくレベル不足で(ずっと身近にあったのに)宝の持ち腐れだったことばを、ちゃんとあつかえるようになった、くらいの解釈のほうが、スッキリする気もする。