世界は称賛に値する

日記を書きます

2023年12月2日(土)暗記するためのアプリを調べる土曜

Anki

暗記アプリ「Anki」を使い始めた。フラッシュカード(暗記カード)のアプリでたいへん評判がよい。難易度高めな医学受験者が推薦している話も見かけたことがあり、印象もよかった。人類が物事を忘れていくスピードと、問いの正解・不正解の回数で、出題の構成・頻度を調整してくれるアプリだ。この「ばっちり憶えたので瞬時に答えられる」と「前は答えられたのにうまく思い出せない」を、行き来させて、脳に馴染ませていく感じが、正直とても気持ちよい。前にも試したことのあるアプリだったが、うまく習慣化させられなかったので、あらためて試してみた次第だ。

脳内にルールやアクションの知識を常置させておくのはだいぶ大事だ、と、最近は強く感じられるようになった。普段から「しっかり整えられた理解マップ」を頭の中に置いておくと、返答・決断・取りかかりが早くなる。知識があることがよいというよりは、脳内にマップを作ろうとしたときに知識が目印になってくれるので、目印になる情報はたくさん備えておいたほうがよいよ、といった認識だ。いずれにせよ、最近はいろいろ暗記したくなっている。暗記をあなどっていたことも反省している。「Anki」はPC版なら無料で使えるが、iPhone(iOS)アプリ版は有料だ。とはいえ、使いかたを見つめ直していたら、「スマホでも使えたほうが明らかに使いやすいし、憶えることのよさを考えたら、これくらいの対価を支払う価値は普通にあるな」とは感じられた。結果、さくさくとiOS版アプリを買った。結論としても後悔はない。当然だがスマホアプリがあったほうがが日常に組みこみやすい。フラッシュカードも作りやすい。制作者に対する御礼としても支払っておきたくなった。 まずは「Anki」の使いかたに慣れようと考えた。共有カードを使わせてもらう形でトレーニングを始めた。英単語の暗記だ。英語の学び直しも望んでいたのでタイミングもよかった。作成済みのカードでトレーニングするのはとりあえず極めて簡単だった。英単語を憶えたいくらいの用途なら、まずは試してみるのをオススメしたい。

そのほか別の分野・科目などで暗記をしようとするなら、自分で勉強しながら、学んだことを反映させてカードを作っていく形になる。このカード作りが面倒なんじゃないのかなと最初は想像していたが、これもそれほどではなかった。工夫はいくらでもできるため凝り始めたらその限りではないが。難しく考えずにシンプルに始めたほうがよいんだろう。「表」となる項目に問いを、「裏」に答えを、書くだけだ。慣れれば一分もかからない。画像や音声を入れたりもできる。問題文ではあらわしにくそうな穴埋め問題も作りやすくなっている。学習結果をうまく流していくなら、その日におこなった勉強の"最後のまとめノート"のようなものを、ここに書きつけるくらいの使いかたが、最適なんじゃなかろうか。

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2023年12月1日(金)相談事が脳裡に渦巻く金曜

飲み会での相談

昨日の飲み会では今後に関する相談を聞いてもらった。数日前にも類似の相談を聞いてもらったことがあった。その延長線上だ。けっこうな転機になりかねない話題だったと思う。状況がおおきく変わる可能性も秘めていて、いまは緊張や恐怖も感じている。が、現状維持より悪くなる可能性はほとんどない。とすると、やらない理由はないだろう。といったふうに、ちょこちょこと状況を見つめ直している次第だ。緊張・恐怖をなだめるための安心材料も探していると言ってもよい。運がよければ、これが契機になって、関係各所に波及していったときに、よりよい結果をもたらす可能性もあるようだった。とはいえ、逆効果のリスクもある。問題箇所を見誤っているシチュエーションも考えられる。ただ、それらを踏まえても、ぼくの問題だけ見れば、現状維持より悪くなる可能性はほとんどないとは想定される。だからといって安心しきって動けるところまではいけないのだが、緊張も恐怖もぜんぶは消せないのだが、破れかぶれくらいの勢いを持たせることはできると思う。とりあえず一歩踏み出してみたらと言い聞かせることはできる。折を見てそんな感じで動こうとは思った。

といったことが頭の中に渦巻いている状態で働いていた平日最後の日だった。少し散漫にはなっていたと思う。移動が多く、会話も多く、予定が重なってあわただしい日だったが、目的は決まっていたため、そこはちょうどよかった。意外と落ち着いて進められた。帰宅しながらも、帰宅後も、ぼんやりと考えごとを続けた。家族がいま遠出していて、ひとりで過ごすことになったため、それもタイミングがよかった。なんだかんだ、気遣いいただき、手助けいただき、心配してもらった結果、得られた現状ではある。ひとに動いてもらえるからこそ得られそうな今後の情景でもある。考えれば考えるほどありがたさが骨身には染みた。この強い感謝も踏み出す理由にはなってくれるだろう。

2023年11月30日(木)酒に酔う

酔っ払い

飲み会だった。ひさしぶりに酒で酔っているが酔っぱらった頭も使ってみようかな。とはいえここで「活かしてみる」という言葉は使えなかった。記述の通り「使ってみる」が限界だった。活かすとまで言ってしまうと特別な価値を見出したくなる。別の側面からでよいから独自の優れたところを表出させたくなるというか。いずれにせよ酔っぱらいの頭脳にそこまでの期待はできなかった。普段よりは端的に下手なものになるだろうと思われた。酔っぱらっているとふにゃふにゃした文章になることが予想されるが、そのふにゃふにゃさがよい働きをしてくれるとは思えなかった形だ。実際にそういった経験もほぼなかったと思う。酔っぱらったときの文章によい思い出はたぶんない。文章の断絶が増える。断絶に気づかないことも増える。「増える」ばかり書いているけどこういった同じ言い回しの頻出にも気づきにくくなる。言わば全体像の把握力が下がる。流れも追えなくなる。コンテクストも見失う。とはいえ、全体像や連続性や文脈がほんとうにそれほど重要なのかという問いかけはしてもよさそうかな。酔っぱらいの文章に素晴らしさを見出そうとするなら突破口はここだろう。理路整然だけが価値ではない。突飛の素晴らしさもときにはある。説明不足の断絶と、飛躍の断絶を、混同しやすい、というのが諸悪の根源じゃなかろうかとはなんとなく思えてきた。あと、普段出てこない言い回しがときに飛び出してきうるところも、期待できるかもしれないおもしろさかな。派手さ優先になって望まない効果を生んでしまいそうなのが懸念点だが。といったことを書きながら寒空に耐えて帰った。執筆の没頭は外気も忘れさせてくれてなかなかよかった。

2023年11月29日(水)短く語る

短文日記スタイル

ひとつだけなら特段なにも思わないようなシンプルな行動でも、淡々と続けられていたとしたら、それだけで迫力が出る、と数日前にも思ったがあらためて書いた。たとえば、三行日記・一行日記といったスタイルで粛々と日記を書き連ねているひとの姿なんかも見かける。好きな切り口だと思う。三行・一行くらいが効果的でもあるんだろう。一覧性が高くなる。結果として見通しがよくなり、全体像も把握しやすくなる。そして、"見通しがよい"ほうが流れと積み重ねによる迫力だって見せやすくなる。とにかくいっぱい並んでいる光景はよいものだ。背景に流れている意味の繋がりもたいていはおもしろい。ただ、あせって実現できるものではない。一朝一夕にやろうとするとメッキが剥がれ落ちる。着実に積み重ねていくことだけが、きっと、弾みをつけてくれる。それでよい感じに脂がのるなという印象だ。

2023年11月28日(火)精緻に話を聞く

ヒアリング

昨日・今日と続けて面談の業務があった。ヒアリングはかなり好きなほうだと思う。聴く・尋ねることに関するスキルがある、スキルによって効果が変わる、ということを現職では学んだ。ひとことも聞き漏らさないようにしようという心構えでも、情報の透過度、背景の見通しやすさ、解釈、雰囲気、などが変わる。やりかたで対話結果の質が変わる。変えられる。といったことを、少しは踏まえられるようになった。極めようと上を見始めたら切りがないくらいの上手い下手があることも実感した。「傾聴」という概念にも興味を持つようになった。実際問題、ヒアリングするときの油断も減ったと思う。相手の話の「順番・構造」「言い回しの選択」「表情の明暗」「言うのを避けたであろうこと」「因果の混乱」などにも着目するようになった。とはいえ変に考えながら話を聞くと聞き逃すのでまずはリラックスして具体的な言葉を受けとめるスタンスも少しは身についた。

このあたりは話題書として見かけて読んだ『LISTEN』がだいぶためになったと思う。最近パラパラと目を通した『まず、ちゃんと聞く』も同じくらい上質な指南書の気配があったかな(ということを思い出したので、いま書きながら電子書籍で買ってしまった。ブラックフライデーセールもあったし)。売れ線どころだと『プロカウンセラーの聞く技術』というタイトルも思いつくのだけど読んだことはない。昔から気にはなっているが読みやすさを最優先にした薄味の書籍の可能性もあるため少し警戒している。

bookmeter.com

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コミュニケーション全般

関連で言うと、マネジメントやコーチングに関することを思案する機会も増えて、そういったところでも「ヒアリング」「傾聴」という概念が重要になってくるんだろう、むしろ最重要と言ってよいくらいなのでは、といったことも考えるようになった。相手の話を優しく引き出し、真摯に受けとめ、前向きな言葉を伝える、といった技術が見せる効果とその普遍性を理解したというか。マネジメントやコーチングに限らずコミュニケーション全般において必須である、と思えるような情景も思い描けるようになった。

日常業務の面談・面接・打ち合わせでも聴く・尋ねるの向上を多少は意識している。意識するようになって振る舞いも変わったと思う。理解も前よりたぶん精緻になった。まだまったく足りていないかもしれないが徐々に前には進んでいる。学んだ具体的な指南の中で有益だった教えは、「次に自分がなにを言うか考えながら相手の話を聞くのをやめる(うまいこと言ってやろうとするのは論外)」であった。とにかく頭を無色透明にして素直に話を聞く。頭の中に情報をただただスルスルと流していく。そうすることで、意外なほど、不整合に気づけるし、新たな切り口も見えてくるし、疑問も浮かんでくる。そうしたら、ただそこについて細かく質問すればよい。それによって、またひとつ、そこから話が進む。切り口鋭い質問をしなければならないと脳を働かせながら話を聞いてしまうと逆に聞き逃しが発生する。そんな曖昧な理解を生み出しかねないスタンスで聞き続けるよりは、いったん頭を空っぽにして耳を傾けたほうがよほど鋭く話を進められると学んだ。

2023年11月27日(月)結論を前に出す

返答を後回し

来ていた連絡の返答を一週間くらい放置してしまった。メールやLINEの返信をたいした理由もなく後回しにしているシチュエーションである。基本的には即座の返信が最適解なんだろうと最近は理解している。そのやりかたならデメリットがメリットを上回ることがないという印象だ。プラマイで考えるならほぼほぼプラスで終わらせられるというか。そんなふうに考えているにもかかわらず、油断すると後回しにしてしまっている。時間をかけて検討したところでたいてい答えは変わらないといった経験も重ねているはずだが、振る舞いはなぜか変わらない。気づけば「あとで返信しますかねえ」って考えている。「検討して返信しま~す」「いまバタバタしているので落ち着いてから返信しますね〜」といった暫定回答をはさむ作戦も会得したつもりだが、実践できない場面もやはりある。むしろ暫定返信したことによって油断が加速し後回しにしてしまっていることすらある。今回も似た状況だった。

結論ファースト

業務上の面談をおこなった。最近の対話では「結論から言うと」の効果を実感させられることが多いな。たしかにわかりやすくなると感じる。が、ぼく自身はまだまだうまく使えていない。使い慣れていないことによる緊張が違和を生んでいると感じる。使いどころを適切に選べているかもあやしい。今日おこなった業務面談では、この"結論ファースト的スキル"が高い人物の話を聞く機会があって、たいへん参考になった。近距離で目の当たりにできるとやはり浸透度が違う。しっかり"喰らえる"感じがする。それだけで満足感はあった。

準備したのちにみずから話すとき、あるいは、たとえばこちらからメールを送るときに、"結論を前に持ってくる"ことはできていると思う。が、質問されたときにはそれができていない。瞬時の並び変えが難しいんだろう。構造化や精緻化の問題だと考えている。頭の中に、普段から"結論ファーストに耐えうる理解"を作っておく必要があるんだと思う。けれどそれができていない。認識した物事をごちゃごちゃのまま頭の中に放置しているイメージは正直ある。これを普段から「地図」や「立体」のようなイメージで構造的にしておくことで、ローディングが早くなる、整理された答えが出しやすくなる、という効果はたぶんあるんだろう。