世界は称賛に値する

日記を書きます

個を分けたがる12月13日火曜日

不思議

不思議という言葉は見慣れているけれど、思議となるとほとんど見かけない。「思議」という言葉に「不」という接頭語を付けたものだという認識すら持てていない。こういう「別パーツがセットになった姿」を独立したものだと認識してしまっていて、余計なものが付いていることさえ気づけていない言葉がたまにある。切り離せる範囲に気づいていないことがある。個人的に、お、ここって切り離せるんだ、と気づいた単語は、ほかに、違和感の「違和」「感」とか、超能力の「超」「能力」とかがあった。例えば超能力は、幼い頃の話ではあるけれど、チョウノウリョクというひとかたまりの概念、として見ていた記憶がある。なるほど!能力を超えてくるから超能力なんだ!と気づいた瞬間があった。と同時に、能力を超えるってどういうこと?という疑問も発生した。とはいえ、ここで出す例としては、「超能力」はちょっと違うか。不思議という言葉を切り分けたときに感じる新鮮味は、「思議」の持つレア度から来ている。同じものとして例に出すならそれに匹敵するくらいあんまり見ない言葉を提示できていないと駄目なんじゃなかろうか。まあレア度の問題を置いておくにしても、ひとかたまりのまま認識してしまっていた言葉を眺めながら、ふっと、あ、この単語ってこの言葉とこの言葉がくっついてるんだ、と気づける瞬間は楽しい。