世界は称賛に値する

日記を書きます

2024年04月23日(火)物語における具体的な世界を少しずつ知っていく

世界設定の味わい

細やかな世界設定の断片を、少しずつ提示してもらって、次第に視界が広がっていく様が、たいへん好きだ。都市の話、信仰の話、教育の話、組織の話、戦争の話、魔術理論の話。魅力的な「世界設定にかかわるホラ話」が並べ立てられるたびにドツボにはまっていく。どんどん好きになる。敬愛する魔術士オーフェンシリーズがたとえばその筆頭だし、HUNTER×HUNTERもそのあたりを楽しみのひとつにしている。ジョジョのスタンドを考察するときの頭の使いかたなんかも同じだろう。世界設定が解きほぐされているときの光景を味わいたい。

現代日本を舞台にした学生青春ストーリーなんかだと、そのあたりを味わいづらいところがあって、物足りなさを覚えることもなくはない。とはいえ、主人公の視点(人格や立ち位置)が独特だったり新鮮だったり、あるいは、ゆがんでいたりして、どうということもない世界設定でありながら、それでも、ヘンテコな光景を見せてくれる物語というのは、あったりもする。ブギーポップシリーズあたりにもそれを感じるかな。ときには一般人的な立ち位置のひとが、あやしい世界を見出していたりする。そういうのもよい。