構造的に読むようにしてみた
構造的な読書を意識するようにした。「構造的」という言葉はビジネススラングのような側面もあるようなので、適切な言い回しかあやしいのだけど、ともあれ、読書などで「一文」を読んだときに、そのことばの示すところ――現象や構造や意味、を、丁寧に受け取り、同時にまた、背景となる全体像を思い浮かべながら、そのうえで、「受け取ったもの」を、どこにどう配置するか、どんな重みづけをするか、論理の順序などを考えながら読むようにしてみた。
文章を読み終えた直後、あるいは、説明を聴き終わった直後、丁寧に固められた理解のうえで返答してみせる人間が、まわりにいたため、なんでそんなことができるの?こういう頭の使いかたしてんのかな?と考えて、真似してみた次第だ。同じやりかたかはわからないが、このルート、このアプローチで、似たようなことができるんじゃないかな~、と思えるところはあった。新しいものに目移りしてるだけで頭つかってねーなこいつ、とおのれの頭脳に対して思った(気づいた)ところもあった。今回、読みかたを変えてみたことで、知性的な手応えが明らかによくなったせいもあって、よりいっそうそう感じられたりもしたかな。読み飛ばしていたし、認識の整理も手を抜いていたと思う。
文章を四つの観点で見て取っている
現状について、読み取りフィーリングを簡易的に記録しておくけど、いまのところ、「主/補の関係(主軸と解説文の関係)(しかも2段階ではなく数段階あるイメージ)」「上下・前後関係」「決め台詞」「お題目」の4要素が、目に留まっている感覚がある。
主/補、つまり、メイン/サブの関係は(重なり合うにつれて、ごちゃごちゃしていくところは、まああるものの)わかりやすいところだ。主題と解説文と言ってもよい。文章構造の基本とも思える。上下・前後は、ある文章がある文章の土台あるいは背景になっていたり、話の前段階、次の話、といった位置関係を認識していく感じかな。決め台詞は、なんというか、輝いて見える特徴的なことばがたいていは混ざってくるため、それを特別視する挙動を指している。きらきらしているかっこつけた言い回しがあるし、そういうことばが好きだ。お題目は、ほんとうに、「このあたりではこういったはなしをしてますよー」と通奏低音的に流れている空気(を示すことば)があるので、それのことである。こんな整理法でよいのかまだ発展途上ではあるものの、とりあえず、目についたので、残しておく。