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日記を書きます

2023年11月28日(火)精緻に話を聞く

ヒアリング

昨日・今日と続けて面談の業務があった。ヒアリングはかなり好きなほうだと思う。聴く・尋ねることに関するスキルがある、スキルによって効果が変わる、ということを現職では学んだ。ひとことも聞き漏らさないようにしようという心構えでも、情報の透過度、背景の見通しやすさ、解釈、雰囲気、などが変わる。やりかたで対話結果の質が変わる。変えられる。といったことを、少しは踏まえられるようになった。極めようと上を見始めたら切りがないくらいの上手い下手があることも実感した。「傾聴」という概念にも興味を持つようになった。実際問題、ヒアリングするときの油断も減ったと思う。相手の話の「順番・構造」「言い回しの選択」「表情の明暗」「言うのを避けたであろうこと」「因果の混乱」などにも着目するようになった。とはいえ変に考えながら話を聞くと聞き逃すのでまずはリラックスして具体的な言葉を受けとめるスタンスも少しは身についた。

このあたりは話題書として見かけて読んだ『LISTEN』がだいぶためになったと思う。最近パラパラと目を通した『まず、ちゃんと聞く』も同じくらい上質な指南書の気配があったかな(ということを思い出したので、いま書きながら電子書籍で買ってしまった。ブラックフライデーセールもあったし)。売れ線どころだと『プロカウンセラーの聞く技術』というタイトルも思いつくのだけど読んだことはない。昔から気にはなっているが読みやすさを最優先にした薄味の書籍の可能性もあるため少し警戒している。

bookmeter.com

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コミュニケーション全般

関連で言うと、マネジメントやコーチングに関することを思案する機会も増えて、そういったところでも「ヒアリング」「傾聴」という概念が重要になってくるんだろう、むしろ最重要と言ってよいくらいなのでは、といったことも考えるようになった。相手の話を優しく引き出し、真摯に受けとめ、前向きな言葉を伝える、といった技術が見せる効果とその普遍性を理解したというか。マネジメントやコーチングに限らずコミュニケーション全般において必須である、と思えるような情景も思い描けるようになった。

日常業務の面談・面接・打ち合わせでも聴く・尋ねるの向上を多少は意識している。意識するようになって振る舞いも変わったと思う。理解も前よりたぶん精緻になった。まだまったく足りていないかもしれないが徐々に前には進んでいる。学んだ具体的な指南の中で有益だった教えは、「次に自分がなにを言うか考えながら相手の話を聞くのをやめる(うまいこと言ってやろうとするのは論外)」であった。とにかく頭を無色透明にして素直に話を聞く。頭の中に情報をただただスルスルと流していく。そうすることで、意外なほど、不整合に気づけるし、新たな切り口も見えてくるし、疑問も浮かんでくる。そうしたら、ただそこについて細かく質問すればよい。それによって、またひとつ、そこから話が進む。切り口鋭い質問をしなければならないと脳を働かせながら話を聞いてしまうと逆に聞き逃しが発生する。そんな曖昧な理解を生み出しかねないスタンスで聞き続けるよりは、いったん頭を空っぽにして耳を傾けたほうがよほど鋭く話を進められると学んだ。