世界は称賛に値する

日記を書きます

荒唐無稽の9月14日木曜日

あらぶる

いらいらしている感じだ。なんとかしたい。言葉の世界に逃げてみるか〜という発想にはなった。執筆中の意識はほんとうにぎゅっと凝縮される。異世界に立つくらい異質な空間が屹立すると言える。気分も変わる。世界観すら変わる。異なる文脈・異なる物語の上に立っている心境にはなる。基本的には気持ちよい。気分転換には最適だろう。逃げこむ先にもまあまあ向いている。いらいらしているときに「いらいらしている感じだ」とか書き出すことが最適かはあやしいが。

ここまでの言葉吐きでもいくらかは落ち着いた。とはいえこれくらいの沈静化だと再燃率もまあまあ高めな印象だ。バックファイア的に余計な爆発を引き起こす可能性もある。そして、いまかかえているこのいらだちは、理路整然とした理由によるものではない。なんとなくそれが理解できているため精緻に説明もしづらい。嫌な態度を取られたからね、くらいの表現に終始しそうだ。そこにいくら言葉を足していってもその重力圏から逃れられなさそうである。まあ言ってしまえば嫌な表情を向けられただけだとは思う。話題は規則や権限、そして勝手な行動の話で、理屈は通っており、怒気も叱責も混じっていたものの、別に自分には向けられていなかった。少なくともメインターゲットではなかった。ただ、そのときの嫌な空気が見せるインパクトは強くて、こちらにも嫌な印象を持っていたのではないか、と、いまは思えてしまっている。想像力が働いてしまっている。妄想発動気味だ。

書いているうちに気づいてきた。関連はするが独立したいくつかの(軽く心配になる)要素が、今日はいろいろあって、ただでさえそれらが心にのしかかっているというのに、さらにはそれらを、都合の悪い形に重ね合わせることさえしてしまっている気がする。これまで書いた上司のいらだち混じりのお説教が最後の引き金を引いたんじゃないかとも思う。たとえばそのうちのひとつは明日お休みを取っていることだし、ほかのひとつは明日からちょうど始まる対応の仕事があることだ。今日の業者とのやりとりがあんまり効率的じゃなかったことも、進捗確認のときに期日を聞き忘れてツッコまれたことも、ふたりの人間に嫌味な声音で応対されたことも、最後の業務でひとを待たせてしまったことも、それぞれ、気になっている。それぞれに後ろめたさを感じている。

そういったいくつもの不快や不安を、不吉な感じに合成してしまったことによって、なんというか、"どの方向から見ても嫌だと感じる歪んだ風景"を顕現させてしまった、みたいな状態なんではなかろうか。その結果として、いらつきが増している。

話の精度や確度は謎ながらほんとうに落ち着いてきた。実は途中でぶり返してぷりぷりしていたがなんとかなった。想像できた優しさが伝播して助かった。感謝だ。そういったものばかりが救いの手になっているわけでもないけれど、でも、ときどきはとても助けられている。荒ぶる感情を描写していくのって手に終えなくて怖いというのが基本認識なのだけど、今回は、まあ、よし、と思える手応えになった。満足した。