世界は称賛に値する

日記を書きます

発熱スリープの5/21日

熱が出た

熱が出た。「熱が出た」という文章というか比喩の、なんというか、粗削りの原石感、素材の剥き出し感、ただの比喩素材のかたまりっぽさ、すごいなと思った。「熱」も「出た」も端的なことばすぎて、ぜんぜん実物そのものを指し示していない。にもかかわらず、ちょっと遠いところにある意味合いをしっかり掴み寄せてくれる感じ。ちなみに、体温が基本的な数値をこえて上がったという意味である。「"もちろん"体温が上がったという意味だ」「"当然"体温が上がったという意味だ」という文章を書こうとも思ったのだけど、やめた。比喩って理解できて当然なんだろうか、と改めて感じたからだ。いやまあ、理解できることが自然といった感覚が前提されてはいるんだろう。というか、それがなければ、比喩として用いることが成り立たない気もするし。

とかなんとか書いてみたものの、記述した通り、発熱中なので、日記はこのあたりまでとしたい。というわけで快復に専念した日曜日であった。ちなみに文学フリマの日だったようだ。文学フリマには一回行ってみようと思っているため、もし今回、行ってみる予定を立てていたら、残念な結果に終わっていただろう。そういう意味では予定を立てていなくてよかった。(よかったのか?)(まあそんなふうに解釈してみると少しだけ嬉しい気持ちみたいなのが捻出できるかな)(捏造では)

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