新婚貴族、純愛で最強です
あずみ朔也の『新婚貴族、純愛で最強です』を読んだ。『陽キャになった俺の青春至上主義』がおもしろかったので、同じGA文庫大賞の受賞作を読んでみようと思い立った形だ。嬉しいことに、こちらもかなりの当たりであった。これはもうＧＡ文庫の今回の受賞作はぜんぶ読んでしまえばよいのではないかな～と思わされた（たぶん読む）。剣と魔法のファンタジー世界を舞台にしたストーリー。極めてわかりやすいタイトルから読み取れる通り、主人公とヒロインがいちゃつくだけのような状況設定ではあり、ライバルキャラすら出てこない話ではあったものの、そこに、ホーリーギフトというなかなか異質な設定を織り交ぜてみせることで、なかなか奇妙な味わいを構築することに成功していたと思う。ただのイチャイチャストーリーだったらどうしよう（ただの純愛モノって好みじゃないことも多いので）と思いながら読み進めていたのだけど、杞憂であった。題名だけ見て変に警戒してしまった。結婚することによって新郎と新婦それぞれが異能力を得ることができる、という設定が、よい感じに活かされてたと思う。しかし変テコな設定だった。続刊が出せるならこのあたりはさらに活かせそう。姉ふたりもまだまだ深掘りできるだろうし。
作者：あずみ朔也 イラスト：へいろー 出版：GA文庫
第14回GA文庫大賞
というわけで、第14回GA文庫大賞、2冊を読んでみてかなり楽しませてもらえたので、ほかの受賞作も読んでみようかなと考えている。BookWalkerの読み放題に含まれているのはあと『ヴァンパイアハンターに優しいギャル』だけなので、まずはこれかな（タイトルだけでいえばそれほど惹かれないけど、同じことを思った2作はおもしろかったからな～。むしろここまでくると、予想を超えてきてくれそうで期待してしまう）。そのほかの2作は、うーん、期限切れの近いポイントもあるし、買ってしまうかなあ。
原子番号25 クロム(Cr)
クロム。ルビーが赤色で、エメラルドが緑色なのは、このクロムの混入によるものらしい。現代でパソコンを使っていると、どうしてもGoogle Chromeに関わることが多いので、そこで見かける単語ではある。人間のミネラルとして見ると、不足によって糖尿病の発症に至る可能性がある物質のようだ。穀物を精製するとクロムが大幅に失われてしまうとのこと。
