世界は称賛に値する

日記を書きます

2024年10月15日(火)とことん

とことんやる

「とことんやる」っていう言い回しもそういえばあったっけ、と思い出した。「徹底的にやる」「やり抜く」「やり通す」「力の限りを尽くす」「念には念を入れる」「踏みとどまる」「あがき続ける」「じたばたする」。とにかく、諦めず、最後の最後までやってみせる動きを示してくれそうな言葉。逆にいえば、中途半端なところで、そこそこのところで、こんなもんだろうと、妥協したり、諦めたりすることを、たしなめる空気の言葉。

類語をなんとなく集める感じになった。どれも気になった。どれも類似した行為・精神をあらわしているのはたしかだと思う。こまかい差異まで区別できているわけでもない。が、それぞれ、頭の中での響きかたは、異なる。インパクトが強いものもあれば、弱いものもある。相性の違いもある。妙に効果的な言い回しと、思わず聞き流してしまう言い回しが、なんとなくある。タイミングも関係してくるんじゃないかと思う。

ぼく自身の、「ほどほど目処がついたところで、手を抜き始めておきながら、やれるところまでやりきったぜ、と欺瞞してしまいそうになる」癖を、問題視している昨今ではあって、奮起するような日記を数日前にも書いた。ぜんぶをぜんぶまっさらにして直したいとまではいわないが(良し悪しも表裏一体だと思うし)、それでも多少の軌道修正をはかりたいとは考えている。発揮する場面の濃淡くらいはコントロールしたい。

というわけで、「突きつめる」動きのための指針を、あらためて自分に言い聞かせるべく、こころにうまく響いてくれそうな現状認識のことばを探し始めた次第ではあった。実際、探し始めてみると、見逃しには気づく。ちょくちょく、こんなのあったな、というのが見つかる。「とことんやる」もそのひとつだった。この言いかたのほうが耳に馴染む気もするな~、って、目移りし始めたりもする。「とことん」やってみなさいよ、といった音色を頭の中で響かせてみて、けっこうよい響きかたをしれくれたため、この単語も脳内に並べておくに値しそうだな、って考えたりもした。

一年前の日記

一年前の日記を読み返してみませんか、といったお知らせメールがたまに届く。オススメに素直に乗っかって、読み返してはみたものの、なんとなく、ややこしくて、うーん、と、うなる形にはなった。いらなそうな形容詞や副詞が多かった。遠回りが目立った。腑分けしていくにせよ、ここまでやる必要あるんだっけ?と感じられるところもあった。

想いを観察しながら、適合しそうな表現をあてはめていく作業って、楽しい。そうして、そのうち、調子に乗り始めたりもする。話を、論理を、前に進めることなく、ただただその位置で、遊び続けてしまうような、踊り続けてしまうような、停滞を、起こし始めたりする。

いろんな言葉を持ち出してきて、それらを披露しながら、同じところでぐるぐる回転している(のが楽しい)光景には、けっこうな頻度で出会うなと思う。というか、日記を読み返し時における遭遇率が高い。気づかぬうちに、ふだんから快楽に溺れているんだろう、とは思わされた。