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日記を書きます

2024年06月15日(土)アニメで記録を明瞭化する

アオアシ復習

漫画版の記憶が薄れてきたこともあって、復習するような心持ちで、今度はアニメ版を見てみよう、ってなった。記憶への刻みこみを深めたくなった。というわけで、Netflixでアニメ版『アオアシ』を見直した。異様におもしろかった印象がそもそもある。できるだけ明瞭に憶えておきたいなと感じていた。おもしろいものはしっかり思い出せるようにしておきたい。したいと思ったときに自由に反芻できるようにしておきたいのだと思う。また、話題にも挙げたいのだと思う。

同じ講談社の人気サッカー漫画ということで、『ブルーロック』と見比べたくなるときがあったりもするのだけど、実際に比べてると、ほんとうに同じ俎上で載せてよいのか迷うくらい、ぜんぜん違う角度の漫画だ。そして、それはそれとして、いずれに対しても、サッカーっておもれーな、とは、都度、思わされている。サッカーまんがと野球まんがを、たとえばただ比べても、おそらくあんまり意味はない。が、戦術と戦術のぶつかり合いみたいなところのおもしろさは、サッカー漫画のほうが描きやすいんじゃないか、と感じることはある。

「考える」「言語化する」「教える・答えは示さない(コーチングとティーチング)」「諦めない」「コミュニケーション」「適性の違い」あたりへのフォーカスが強いところが、『アオアシ』の特色、かつ、魅力かな、とは思っている。理論面での学術的なバックボーンもそれなりにあるようには描かれていて、骨太というか、しっかりしている手触りだ。登場人物らの個性の描きかた、引き出しかたも、けっこう独特な手つきが感じられて、よい。逆境に立ち向かうことの、よさ、というより、必要性まで、視線を向けさせてくれる物語だと思う。なんとなく弱気になりがちな昨今なぶん、こういった熱量のことも、忘れないようにはしたい。輝かしく摂取できる作品としても素敵だなと思った。

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アオアシ(15) (ビッグコミックス)