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日記を書きます

2024年05月24日(金)双方向で悪いし悪くない

双方向

人間関係において、「一方が正しい振る舞いをしていて、もう一方は誤った振る舞いをしている」なんてことはないんだぞ、と思っておいてよさそうではある。「双方が欠点を持っている」とか「両者をつなぐライン上に難点がある」とか認識しておけばおおむね問題なしっぽい。むしろそれが最も改善や治癒しやすい状態だ、って言ってもよいんだと思う。双方が「自分のダメなところを正していこう」あるいは「互いに、相手と噛み合うよう、努めるしかない」と決意していることこそが、「よく」なるためには必須、っていうかな。少なくとも、効果的な状態ではあるのだと思う。

「相手がアホなせいで、自分はこんなに頑張っているのに、ダメダメなんだ」とか思っているばかりでは、事態は改善されない。一概に言い切れるものでもないのかもしれないが(どちらか一方が、ある背後関係においての、大きな懸念材料を有している可能性は、もちろんあるが)、しかし、それでも、双方が、「ぼくの直せるところを直そう」と思っているのであれば、構造的に、改善には近づいてゆくはずだ。片側が「ぼくが正しい!向こうのせいだ!」って"思っていないと改善に向かわない"ケースは、だいぶ考えづらい。

投げ棄てコミュニケーション

上司との本日のコミュニケーションで、投げ棄てるようなリアクションを取られる瞬間があって(前にも同じような表現をしたことがあったな……)、あれはぼくが適切な受け答えをしなかったせいだったのかなー、なにかしら苛立たせる要因があったってことなのかなー、というようなことを考えていた。帰りしなにも考えていた。が、「どんな状態であれ不機嫌をぶつけるとかそもそもよくない」「理由があれば軽んじたり侮ったりしてよいとか別にない」、と、そのうちに思えてきたので、さらに整理し直して、「コミュニケーションなんだからどちらか一方が間違いだった」とかないはずじゃん、っていうところに気持ちを持っていった。なだめた。今回の対応と関係があるのかないのか曖昧な、不備が、前日にあったはあったのだけど、そんなもんあろうとなかろうと、関係ないのだ、と、少しは居直ることができた(前日の段階で話し合いは済んでいたので関係ない可能性もあった)。なんにしろ、同じ状況でも、不機嫌にならないひとは当然いる。注意するなら不機嫌でなければならないというルールもない。

こういった結論を導き出して、脇にかかえておくことで、今後の(気の持ちようみたいなところもふくめて)関係性を改善していけるんじゃないか、といったことを思ったわけではぜんぜんない。ただ、ぼくがひとりで気落ちして、気を回すのも、なんか違うよな、とは思ったし、「互いの問題」というところから状況を見つめ直すことによって、スタンスを整えることもできた。まあ、ぼくとはまったく無関係に、単なる寝不足とかで不機嫌になっているシチュエーションも、聞けば、あるようである。判別がつかないぶん、余計にやってられん、とも言えるが。