背景・文脈
「明白」「明確」「明瞭」、「反省した」「自戒した」、「できるだけ」「なるたけ」「可能な限り」、「視線」「まなざし」、「見極める」「見定める」、「表面的」「表層的」、「と感じた」「と思った」「と考えた」。
類似した意味の単語を選ぶとき、えいやっ、と、勢いだけで決めているところが正直あった。感じ取れる意味を、まじまじと見つめ、細やかな差を見出して、最善の選択をしてみせよう、せめて慎重に選ぼう、という、気概と繊細さが足りなかった。荒っぽかった。
適切じゃない単語は選ばない、ささやかなズレも許さない、とまではいかなくとも、自分なりに正しいと思えるところまでは「この単語をここに置く」理由を突き詰めてみよう、という考えを自然にいだいているひとを見る機会があって、こういうところの精緻さ、実直さ、懸命さの積み重ねが、「敵わない」になっていくんだろう、と想像した。見習いたい。