世界は称賛に値する

日記を書きます

2023年11月30日(木)酒に酔う

酔っ払い

飲み会だった。ひさしぶりに酒で酔っているが酔っぱらった頭も使ってみようかな。とはいえここで「活かしてみる」という言葉は使えなかった。記述の通り「使ってみる」が限界だった。活かすとまで言ってしまうと特別な価値を見出したくなる。別の側面からでよいから独自の優れたところを表出させたくなるというか。いずれにせよ酔っぱらいの頭脳にそこまでの期待はできなかった。普段よりは端的に下手なものになるだろうと思われた。酔っぱらっているとふにゃふにゃした文章になることが予想されるが、そのふにゃふにゃさがよい働きをしてくれるとは思えなかった形だ。実際にそういった経験もほぼなかったと思う。酔っぱらったときの文章によい思い出はたぶんない。文章の断絶が増える。断絶に気づかないことも増える。「増える」ばかり書いているけどこういった同じ言い回しの頻出にも気づきにくくなる。言わば全体像の把握力が下がる。流れも追えなくなる。コンテクストも見失う。とはいえ、全体像や連続性や文脈がほんとうにそれほど重要なのかという問いかけはしてもよさそうかな。酔っぱらいの文章に素晴らしさを見出そうとするなら突破口はここだろう。理路整然だけが価値ではない。突飛の素晴らしさもときにはある。説明不足の断絶と、飛躍の断絶を、混同しやすい、というのが諸悪の根源じゃなかろうかとはなんとなく思えてきた。あと、普段出てこない言い回しがときに飛び出してきうるところも、期待できるかもしれないおもしろさかな。派手さ優先になって望まない効果を生んでしまいそうなのが懸念点だが。といったことを書きながら寒空に耐えて帰った。執筆の没頭は外気も忘れさせてくれてなかなかよかった。