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友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。

友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。 (電撃文庫)

『友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする。』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター

作者:真代屋秀晃/イラスト:みすみ/出版:電撃文庫 2022年2月10日

読み終わった。ラブストーリーやラブロマンス、ラブコメディ、ボーイミーツガール、青春物、愛憎劇、といった恋愛に関わるジャンル名はいくつかあれど、一般的に耳にするやつだけではぜんぜん足りないとはよく思う。シリアスとコメディで分ける基準とかも謎だ。この小説も、恋愛物であるのは間違いないけど、そのどこに重心があるか、すこし迷う物語ではあった。変な話だ。ただ、たいへん面白かった。素敵な登場人物たちが繰り広げる、好みの「変な物語」だった。

題名と表紙の雰囲気から想像していたストーリーとはかなり異なっていたと思う。もちろん読み取りかたが甘かっただけの可能性はある。いずれにせよ、今後アニメ化でもされたときになんとなくあらすじを知って手を伸ばしてみた、的な状況での出会いにならなくてよかった。事前情報が「面白かった」だけだったおかげで非常に楽しめた。

最初の1巻目の流れがプロローグ的な立ち位置に収束していきそうな雰囲気もよい。こういう拡げかたは好きだ。今後が楽しみである。ただ、現状だと2巻までしか出ていないので、待ち時間が長くなっていきそうだ。打ち切りの恐怖もすこしあるし(面白さと強烈さ、人気っぷりから言えば、打ち切りの可能性は低く思えるけど、なにがあるかはわからない)。