平穏な日
事前の想像より平穏な日だった。運よく不機嫌的な空間が起こりにくくなってくれていただけという気もするし、最近書いていた愚痴めいた日記での言語化が功を奏し、心の整理や心の準備ができていたおかげという気もする。
気がする
「気がする」的な言い回し、日記を書くときにはかなり頻繁に使ってしまうなあ(あと印象とか雰囲気とか空気とかも使ってしまう)とは思う。それくらいの手触り・肌触りしかつかめていないことが多いからだろう。実際に出力されたものとしての気持ちや言葉はわかっても、その出力結果に至るまでの流れは、ところどころしかはっきりしないことが多い。含有物や素材の割合や構造もだいたいは不明瞭だ。そんな中、はっきりしているところを目印にして理解を進めようとすると、どんどんふわふわした理解になっていき、そのしるしとして、「気がする」的な言い回しを付けたくなる次第、と言える。あと、ぜんぜん関係ないけど、手触りや肌触りって言葉があるのに、耳障りだけ"障り"(障害、悪いもの)という概念を使っているの、わかりづらすぎるだろ、というか、「耳触り」って言葉だと誤解するひとが出てくるのも当然だよな~、って思ったりした。
警戒心
結果としては平穏だったけど、まったくの無事ということでもなくて、"無駄"になった動揺や萎縮、心配はあった。ひとりで勝手にイメージを作り上げてダメージを負っていた時間はあったなあと思う。数日前までの文脈を引きずっていたせいでそうなったとは言える。とはいえ、そのあたりの「無駄な心配」を防ぐ手立てなんてなかった気もするけど……。なんだか空気が変わったので"昨日まで配慮しまくっていた事柄"を今日は完全無視しちゃってよいだろう、なんて安易に判定できた気はしない。そもそも昨日もそういうふうに判断してよさそうな雰囲気はあったと思うし。けれど、そう判断するのはやめたし。なんだかんだ警戒を続けてしまった。まあ今後も同じような状態にはなるだろう。疑い深くはなっているというか、安心安全もなければ油断も隙もないというか、なんだかんだで嫌な空気がぶり返すことも多かったので、警戒心や不信感は完全に消えなくなっている。消さないほうがよさそう、ってなっている。しょうがないけど、あんまりよい状態だとも思えていないので、なんとかはしたい。上手な切り替えはしていきたい。
数字で救う弱小国家3
長田信織『数字で救う!弱小国家』の3巻を読んでいる。数学好きの青年が異世界に転生して数学的手法で戦争に携わる物語だ。高評価を見かけて前に買っていて、最近読み始めた。確かにおもしろい。こういう「当たり」に出会うととても嬉しいなと思う。けっこうよい感じに完結しているようでそこも安心要素だ。未完の作品(しかもWEB小説から来ているものは特に)ってそこが怖い。警戒して手を出しづらいところがある。完結させられるかどうかは作品のおもしろさとは少し向きが異なる能力という気もするしな~。主人公のやりかたが、方程式とか計算で圧倒するというよりは、法則を使ってうまい隙間を見つける、的な手管だったところもよい切り口だった。2巻で出てきた人物が気のよい友人枠に収まったところも好きな展開だ。