世界は称賛に値する

日記を書きます

追想のベリリウム2/4土

自分だけが抱えている好き

当時、まわりの友達でこれを見ているひとぜんぜんいなかったのだけど、ぼくは好きだった、みたいな話を聞くのがとても好きだ。インターネットが普及したことによって、身近に同じ趣味のひとがいなかっただけで意外と人気があった、という情報に行き着きやすくもなったのだけど、インターネットを頼ってみても、これ誉めているひとほんとうにいないな~、って感じになる思い出の作品があったりする。そういう「自分だけが抱えている好き」の話を聞きたい。ひとに「なんかおすすめのものあります?」って尋ねることがあるけれど、実は、こういうテンションのものを教えてくれないかな、ってよく思っている。

ぼくら三人にせ金づくり

例えば『ぼくら三人にせ金づくり』が好きだったのを思い出した。というか、ここまで書いているうちに、そういえばこんなあらすじの絵本を読んだことあったなあ、って記憶が蘇ってきて、検索によって発掘できた。かんぜんに記憶から消えていた。絵本と言うよりは児童文学だったようだ。厳密に言うとこれは「記憶の彼方に消えていた好き」の話であって、「自分だけが抱えている好き」とはちょっと話がズレるけれど。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10152746625

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聖剣エクスカリバー

きちんと考えてみた場合は、スーパークエスト文庫で渓由葵夫氏が刊行していた『聖剣エクスカリバー』あたりが該当作になるかな。ライトノベル界隈だと、打ち切りも立ち消えも刊行数も多いので、隠れた名作、みたいな感じで忘れ去られた作品が突然取り上げられる機会も多いのだけど、その中でも話題になっているのをほとんど見たことがない。スーパークエスト文庫自体のマイナーさも影響しているだろう。個人的には、スーパークエスト文庫、けっこう好きだった。1992年~2001年に小学館が出していたライトノベルレーベルだ。この後継がガガガ文庫だと思うと感慨深い(おそらく後継ではない)。中でも聖剣エクスカリバーが好きだったんだよなー。いまでも続刊を待っている気分はある。

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