世界は称賛に値する

日記を書きます

準備期間の9月1日金曜日

早めに職場に向かい新人の準備を整えた。誰もいなかったので建物を開錠した。意外と開錠する機会はない。平均して年2回あるかないかだ。ときどきは実践していないと忘れる。あやうい時期に差し掛かっていた。ちょうどよかった。ひさしぶりで緊張はした。問題なし。

混線したケーブルを引き直すところから始めた。裸のままケーブルを床に這わせるのは危険だ。いわゆるケーブルモールを活かそうと考えた。滑らかな円形カバーで覆うやつだ。天井に向けて伸ばす案も考えたが不格好だった。モールの在庫がなかったので後日対応する形で相談した。こういう相談が事前にできるようになったのは以前からの改善点だ。自然にできるようになった。が、できるようになるとできなかった頃の軋みが思い出しづらくはなる。許可を求める相手も人物ごとの権限もよくわかっていなかったせいとは言えそうかな。会社組織における分担の構造を実感できていなかった。それぞれの部署や人間に判定基準を分散させるということの、実際の挙動が、うまく理解できていなかったんだとは思う。転職により実際に触れられてよかったと思えるもののひとつだ。細かいところが経験なしでは想像できていなかった。そして経験する前はそれに気づけていなかった。見つめ直すとおそろしい。

新人が来たあとは説明を進めた。特に好きな仕事でもないが、資料を刷新した直後だったので、お披露目の楽しさはあった。なんであれ別の楽しさを混ぜ込むことはできるとあらためて認識した。こういう応用技や複合技、あるいは小技で、世を楽しくしていきたいな(楽しさ増幅装置・自分用で、好き勝手にやっておきたいな)とは考える。

勤務の終わりくらいに相談を交えた話を聞いた。恐怖を与えるくらいの"圧"についてはいつも困る。そのほかに問題がないならなおさらだ。対処しづらい。むしろそのほかの問題があってくれとすら思う。どれだけ配慮した親切な内容でも、勤勉で真面目な内容でも、理想的で効果的な内容でも、圧があり、恐怖を呼ぶだけで、台無しにはなる。なる人とならない人もいる。扱いが難しすぎるだろとは思う。