世界は称賛に値する

日記を書きます

戦う司書と恋する爆弾(山形石雄)を読み終えた

戦う司書と恋する爆弾 BOOK1(集英社スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と恋する爆弾 BOOK1(集英社スーパーダッシュ文庫)

▼▼強くて暗い異能の戦闘多めの小説、みたいな憶測は、まあ的外れだった。きれいなる運命と恋と少女と少年の物語、であった。世界や時間の矛盾や螺旋や連環を、打破するような恋くらいあってよい、って、やっぱり思う。恋愛至上主義とかと同じくらい、明らか頼りすぎなんだけど、素敵なものであって欲しい、ってやはり思ってしまう。▼▼あまり関係ないけど、司書ハミュッツ=メセタって言葉が記憶に定着した。連呼って重要だなあと思った。▼▼異能や魔術が物理のような理を持っていることは好きだ。裏をかく、って状況が好きで、理屈がそれを可能にするから、っていうだけではある、けども。▼▼まあ続きは読もう。世界も文章も人物もかなり好きである。飛び抜けて人物がよいかな。

 あるいは、すでに攻撃をしているのではないか。
 敵の攻撃に気がつかないことほど、危険なことはない。
 危険がないことに危険を感じる。その矛盾もまた、戦いであるとハミュッツは思っている。
──P.207

《84点》