世界は称賛に値する

日記を書きます

終を弾きたがる12月30日金曜日

憧憬1

憧憬のことをドウケイと読む癖がある。ショウケイが正しい読みだという認識はあった。ショウケイというルビを見かけるたびに、そうなんだよね~ショウケイなんだよね~いつものやつ間違っているんだよな~と思っていた。ただ、調べてみたら今は、慣用的にドウケイでも間違いではないとなっていた(使われすぎて許されたパターン)。間違いじゃなくなっていてよかったなと思った。ただ、こういうふうに、後付けで救われた気持ちになることがあるわけだけど、なんだかなと思わなくもない。結果論で物事を語るのは(語ってよいと感じすぎるのは)あやういと思っているので「結果的によかったことになった型」の経験のあつかいには、慎重になる。

憧憬2

憧憬は「あこがれる」といった意味合いだ。この意味合いに対しても誤用している部分があって、なんというか、思い出とか郷愁といったものだと思ってしまう習性がある。つまり「あこがれる」ではなく「懐かしむ」だと思っている。おそらく「思い出を懐かしんで、あの頃に戻りたいものだと願う――思い出のなかの楽しかった日々への憧憬」みたいな雰囲気の言語経験から、「懐かしむ」に寄せた意味合いを抽出してきてしまったのではないかと思う。抽出元となる単語の並びと、それを頻繁に観測する状況から、ちょっと違う角度の意味合いを抽出してしまうことは、たしかにたまにある。ほかにも例えば「輩」なども長らくマイナスイメージを保ったまま抽出すべき言葉だったと気づいていなかった(「集団」くらいのフラットイメージで認識していた)。

ファイナルリクエスト

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おすすめする文章を見かけて興味を持った。異様にクオリティが高い。知らなかったことに逆にびっくりした(びっくりするのも何様なんだとも思うが)。こんなに面白そうなものにも縁が取り持ってくれないと出会えないんだよなと改めて思う。誰かがすすめてくれなかったら出会えなかったと思った(ので、好きなものをおすすめしようとする意思が好きだ)。ファミコンのRPGを思わせるイメージなかで、エピローグを迎えたあとの勇者の仲間たちが、狂い始めた世界のなかを旅する物語、だ(第14話時点)。ドラクエ4を思わせるところも好みである。ほんとうによいものかどうかは落ちしだいなのだろうけど、評判から見てやや期待している。

よかったもの

年末によく見かける「よかったもの」を挙げる企画、けっこう好きだ。自分も挙げたいなと考えることもある。が、たいてい思いつかない。綺麗なリストにできるほど整理できていないことに気づいて困惑する。ほんとうにすごくよかったな~という高評価も、まあまあ面白かったかな~というほどほどの楽しさも、混ぜこぜにしてしまっていて、あとから区分けするのが難しいせいだ。10点中9点くらいのものは流石に憶えているけど、8点と6点くらいは記憶が混じってしまっていて、とはいえ8点のものはランクインさせたいなあ、と思っても、ピックアップしづらい。ここをもうすこし普段からまとめておくのが来年の課題かなと思った。そうしたいなと思った。