【1】ミラージュオーシャン・ログブック(河野裕)
ミラージュオーシャン・ログブック―Replay:ゲヘナ~アナスタシス (integral)
- 作者: 河野裕,グループSNE
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2009/07/30
- メディア: 文庫
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ファファール海を知ってるかい?
そこには何もかもがある。見たこともないような生き物、不思議な現象、新しい仲間や敵、そして伝説と財宝。そういうものは何もかも、全部まとめて海にある。▼▼著者の小説『サクラダリセット』がものすごく楽しかったので、関係しているものは読み切ってしまえとさえ思っている。ので買った。いわゆるリプレイで、買うのは、まあひさしぶりである。異様に楽しみになっているのはひさしぶりなせいだろう。
【2】たのしい写真(ホンマタカシ)
- 作者: ホンマタカシ
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 単行本
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Photograph/写真がすべて本当なわけじゃないということは、今ではみんなが知っています。例えば、画像なんてパソコンでいくらでも加工できることを知っています。にもかかわらず、本当のことだと信じさせてしまう力が写真にはある。そこが写真のスゴいところです。そして不思議なところであり、いかがわしいところでもあり、たのしいところです。
写真は現実をとらえたものである。しかし、それは同時に、誰かに意図的に選び撮られたものであり、編集され、加工されたものかもしれない。現実であると同時にいくらでも加工可能であるという、この二重性が写真の特徴です。いや、もっとはっきりと言えば、「どうとでもなり得る」という多重性こそが、写真の本質なのです。ヴァルター・ベンヤミンの言う「本物にたどり着かない芸術」。▼▼芸術というか文化というか創作というか表現というか、いずれにせよ、写真というのは謎だなあ、と少し思っていて、けど、好き!って思えるものに時折出逢うので、言語化してみたいという欲求がある。以前に偶然見かけて楽しそうって思って憶えていた。