世界は称賛に値する

日記を書きます

地元ブックファーストで買った

【1】ゼロ年代SF傑作選

ゼロ年代SF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA エ 2-1) (ハヤカワ文庫JA)

ゼロ年代SF傑作選 (ハヤカワ文庫 JA エ 2-1) (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: S-Fマガジン編集部,秋山瑞人,冲方丁,海猫沢めろん,桜坂洋,新城カズマ,西島大介,長谷敏司,元長柾木
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/02/10
  • メディア: 文庫
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 人は皆、物語を持っている。
 人生は波瀾万丈だ。どんなに陳腐で平凡に見える人生でも一個の物語を形成している──という物言いをしたいのではない。もっと具体的な意味で、人は皆、物語を持っている。
 穴穂津里緒には、それが見える。

▼▼至福買い物の一つ目。非常に豪華執筆陣のサイエンスフィクション短編集。垂涎。

【2】Self-Reference ENGINE(円城塔)

Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)

Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)

 全ての可能な文字列。全ての本はその中に含まれている。
 しかしとても残念なことながら、あなたの望む本がその中に見つかるという保証は全くのところ存在しない。これがあなたの望んだ本です、という活字の並びは存在しうる。今こうして存在しているように。そして勿論、それはあなたの望んだ本ではない。

▼▼限りなき幸せ買い物の二つ目。文庫化。物語に対する認識の見直しを図りうる?

【3】虐殺機関(伊藤計劃)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

 泥に深く穿たれたトラックの轍に、ちいさな女の子が顔を突っ込んでいるのが見えた。

 まるでアリスのように、轍のなかに広がる不思議な国へと入っていこうとしているようにも見えたけれど、その後頭部はぱっくりと紅く花ひらいて、頭蓋の中身を空に曝している。

▼▼かつてなく素敵な買い物の三つ目。飛び抜けて現実を問い直すものっぽい噂。