世界は称賛に値する

日記を書きます

駅構内の本屋/赤で買った

【1】ラクをしないと成果は出ない(日垣隆)

ラクをしないと成果は出ない (だいわ文庫)

ラクをしないと成果は出ない (だいわ文庫)

 しばらく前に書いた『売文生活』(ちくま新書)では、もともと商品ではなかった「文」が、どのように商品化されていったのか、という謎解きをしたつもりです。つまり、売文の成育史を日本の近代史のなかに定位してみせた本であり、売文という仕事が一つのビジネスモデルになる過程と今後の課題を実証的に分析した本でした。あの本を読めば、他のどんな商品だって「売る構造」が見えてくるはずなのですが、残念ながら、目利きの店員がいない書店ではそのような理解をあまりされず、「新書」コーナーのほかには「エッセイ」の棚に置かれました。不徳の致すところです。

▼▼推薦文を読んで買おうと決めた。復習用に使おうとしている。範囲が広く、丁寧で鋭利で、まとまっている、からだ。刻み直すのに最適だろう、と感じたのだ。以前からの隙間と時間による綻びを繕うのによいだろう、と思えたのだった。核心部の見直し。