世界は称賛に値する

日記を書きます

サウンドトラック 下(古川日出男)

サウンドトラック〈下〉 (集英社文庫)

サウンドトラック〈下〉 (集英社文庫)

「俺はあんたの映画が好きだ。言葉を知らないから、好きだ、とか馬鹿みたいな……表現、ていうのか? それしかできないけど、いや、そもそも俺は馬鹿なんだけどさ、でも気持ちがずばり前向きなんだよ。わかるか? わかんないよなあ。たださ、本気なんだよ。あんたが俺をしっかり調査する、それは当然だ。でも、俺はあんたのことを知らないでもいいんだ。ただ、俺はあんたを守る」
――P.190