2006-05-05から1日間の記事一覧
赤緑黒白 (講談社文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/11/15メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (110件) を見る P.259 「ああいうさ、人を何人も殺してしまう人間って、どうなんだろう? 異常なのかなあ? もし異常なら、…
▼このあたりの疑問は、知っていることというのはどれくらい思考の足枷になってしまうのか――人間の思考というのは知っていることにどれだけ縛られてしまうのか、という側から考えたほうがいいのかもしれないなあ、と思った。まずそこを考えて、次に、意識的な…
▼知識の違いは、ひらめいた内容の違いには結びつくが、ひらめきの可能性の違いには結びつかない、なんて風に、現状の私は考えてしまっているらしい。のだが、この結論は怪しいとも思う。まったく知識のない人間は『ひらめける』んだろうか。経験的なものでは…
▼忘れてはならないのは、人間は全知全能ではないし――全知全能ではないのだから、知らなかったがゆえに為しえた奇跡のようなひらめき、は、いかなるときだって為しえる可能性があるんだぜ、ということなのだと思う。つまり『知っていたからこそ乗り越えること…
▼ずっと意識してしまっているのは、知らなかったがゆえに為しえた奇跡のようなひらめき、と、知っていたからこそ乗り越えることのできた創意工夫、では、果たしてどちらのほうがより『素晴らしいもの』なのだろうか――どちらのほうを重視すればより『素晴らし…