じょうずな勉強法(麻柄啓一)P.102

じょうずな勉強法: こうすれば好きになる (心理学ジュニアライブラリ01)

じょうずな勉強法: こうすれば好きになる (心理学ジュニアライブラリ01)

 話を少し広げましょう。私たちは「うまく言えないけれども何か変だ」とか、「2つの考えのどちらが正しいかわからない」という状況に陥ることがあります。前者を〈モヤモヤ状態〉、屋舎を〈矛盾状態〉と名づけましょうか。心理学では、人間というのはこのような〈モヤモヤ状態〉や〈矛盾状態〉を嫌う存在で、そういう状況の陥ると、スッキリした状態になるよう努力すると考えられています。
 では、どうすればスッキリした状態にできるでしょうか。じつはたくさんの方法があるのです。1つは〈モヤモヤ状態〉や〈矛盾状態〉をもたらす原因となったことがらを忘れてしまうことです。「チューリップのタネについては書いてなかった」というのはこのような反応にあたります。書いてあったことを忘れてしまえば、「チューリップにはタネはできない」という自分の考えだけが残るのでスッキリできるのです。忘れることは意図してできることではありませんが、無意識のうちにそういう方法をとってしまうのです。
 これよりもっとスゴイのは、「タネはできないと書いてあった」と考える反応です。実際には書いてあったのですが、自分の考え方に合うように無意識のうちにゆがめてしまうわけです。うまくいけばこの場合もスッキリすることができます。
 あるいは次のような反応も考えられます。それは「もうイヤだ」と言って、その勉強をやめてしまうことです。その勉強と縁を切ればやはりスッキリできます。
――P.102