世界は称賛に値する

日記を書きます

2023年11月10日(金)珈琲で暖まる

夜ご飯

昨日と同じく勤務のあとに予定があった。集合企画に出向いた。言ってしまえば連日遊び歩いている形だ。出かける許可はいただいた。その優しさには心から感謝したい。恩返しもしたい。なんて書いてみたところで忘れてしまうことが多々あるわけだが。結果的に恩知らずになっていた記憶も多々あるし。些細なことでいらだってしまってせっかくの恩を台無しにしたシーンだって記憶にある。好ましくない記憶のひとつだ。だから少しくらいは予防したい。宣言的に書き残しておくのもひとつの手ではあるんだろう。言葉によって「恩」をなぞっておくことで少しは強く心に刻まれるんじゃないかと期待する。

職場を出たときにはほんの少し雨が降っていた。時間もなかったので路線バスに飛び乗った。交通系ICカードが使えるようになってバスはほんとうに身近になった。そのまま渋谷ストリームに向かった。渋谷ストリームという呼称を初めて知った。この日会ったのは昨日とは異なる顔ぶれだ。ただし同じ職場のひとたちではあった。時代が異なる。相互に認識すらできていないレベルで別世代のひとたちだった。長らくいた職場だったのでいろいろな出会いが混在している。ぼくの目線から見たらなんとなくおもしろいがそのおもしろさを伝えるのも困難だ。いずれにせよ、今日は今日で数年ぶりの再会を歓んだ。昨日今日の集まりの背後に「近々、職場がなくなるらしいよ」という情報があったので、そのあたりの近況も聞いた。思いのほか寂しくはなった。ただ、関係者の今後の話を聞けて、ほっとはした。なんとかなっているようだったからだ。困窮を変に心配する気持ちはあった。

昨日の酒盛り的な空間とは違って、今日は食事と喫茶の場だった。雑談は多彩だった。昨日の感想と似た切り口になってしまうが、忘れ去っていた"眼差し"を思い出させてもらえる場だったなと感じる。職場が変わったときに、問題意識や価値観を変動させられる出来事があって、なんというか、いうなれば、否定や軽視を喰らったために、ある種の考えや気持ちに、無意味、無価値だと断ずる目線を向ける癖がついてしまっていた。厳格さ、精密さ、隙のなさ、そしてその副産物としての陰険さ、などが強く引き出されたために、逆に、引っ込んでしまったところがあった。しかし、引っ込んでしまったそのあたりにもちゃんと特性や長所があったよと言ってもらえる場が今回はあったように思う。たしかに強みっぽいものもあったなと思い出した。見失っていたと自覚できた。よかった。