世界は称賛に値する

日記を書きます

化物語 下(西尾維新)

《★★★★★》

化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

「怒りたきゃいくらでも怒ればいい。なんなら、嫌ってくれても構わないぜ。僕にとってはお前との友情よりもお前に恩返しすることの方がずっと大事だ」
――P.278

▼無茶苦茶笑えたな、と繰り返し考えている。と同時に、恰好いいと思った。阿良々木暦が恰好いい。好きだ。というか、登場人物がいちいち素敵すぎた。最も好きなのは八九寺真宵なのではないかと思う。けど全員が捨てがたすぎる。戯言シリーズ第一巻『クビキリサイクル』を読んだ時、評価に揺らぎのようなものがあった。短絡的思考なのか、短絡的思考の描写なのか、判別できないところがあったからだ。盲信なのか選択なのか判別できないところがあったのだ。選択だったのだろう、と今ならば判断できる。おかげで純粋に好きになれた。続編でも外伝でも希望したいところ。刀語シリーズも買うぜ、と思えた。