世界は称賛に値する

日記を書きます

強靭と脆弱、頑張ることと無理すること

▼無理するのと頑張るのは違う。違うはずだ、と認識しているから、頑張れ、という言葉が蔑視されてしまうのがあまり好きではない。頑張れ、という言葉が好きだ。頑張れ、という言葉で表現される人間の気持ちはもっと好きだ。けれど、思考停止発言は嫌いだ。だから、発言の背後にありうる思考停止を蔑視するのは、理解できるし、共感できるし、追跡できる。けれど、なら頑張れだけを特筆して批難しなくてもいいじゃんか、とか思ってしまうのだった。▼経験から判断する。歓喜はないだろう、と推測する。推測しながら受話器を取った。状況を訊ねる。想像通り順調ではないようだった。別に無理しなくていいから、と伝える。無理させるつもりはなかった。時間同様、健康だって有限だ。無尽蔵ではない。だから制御が要る。制御しろよな、と考えていた。きっとなんとかなるだろうと思えた。けれど迷惑をかけてしまうだろうとも思えた。だから、尽力しようと思った。最終的におのれが耐えられるであろうことはわかっていた。経験から想像できた。無理すれば耐えられるぜ、なんて言葉にするほどのことですらなかった。別に無理しなくても耐えられる、と思えた。実際、普通に耐えられた。▼帰宅後、西尾維新『化物語 下』を読み始める。びっくりするほど楽しみだった。早く帰って読みたいぜ、なんて思えるわくわくはひさしぶりだった。読み終える。堪能した。満足した。真剣おもしろかった。