世界は称賛に値する

日記を書きます

▼星座は好きだった。神話が好きだったからだろう。星座の向こうにはおおむね神話の姿があった。星を見たいと感じてしまったけれど、はっきりと太陽が浮かんでいて、ゆえに見えなくて、だから単純に星を想像していた。輝き。煌き。闇に燈る繊細な光。醜さを感じることはできなくなった。けれど、怖い、というのはわかる。怖いけど好きだ――怖いから嫌いだ。どちらも想像ならできる。怖さを心のどこに置くか。無論、恐怖ではなく畏怖だ。▼電車に揺られて会議へ向かう。星を眺めていた。精神に冷淡を呼び込む。信頼を獲得せねば、と改めて考える。考えていた。理想を具現化するためにはいつか必要になる時が来るだろう、と判断しているのだった。期待に応えなければならない。可能な限り正確に評価されねばならないし、何より、おのれに評価されるだけの性能があるのかどうか正確に見極めなければならない。まだ確定はできない。鍛錬も要る。納得できる出来ではない。ということだけは確実で、揺るぎがない。絞れ、と思った。限界を見極めろだ。