世界は称賛に値する

日記を書きます

創作物評価における優先順位

 創作物に関わる人間らには、創作者、と、鑑賞者、という二つの立場がありうる。それを前提にして、創作物の価値、というものが遭遇するであろう状況について、少しばかり考えていたのだった。状況はおおむね四種類に分けられるだろう。創作者が『創作者(自分)の意図を優先して価値を決定する場合』と『鑑賞者(他人)の解釈を優先して価値を決定する場合』であり、また、鑑賞者が『創作者(他人)の意図を優先して価値を決定する場合』と『鑑賞者(自分)の解釈を優先して価値を決定する場合』である。俺が素晴らしいと思って作ったんだからこれは素晴らしいものなのだ、という態度。たとえ俺が素晴らしいと思って作ったのだとしても誰一人素晴らしいと言ってくれないならそれは素晴らしいものなんかではないのだ、という態度。創作者が素晴らしい意図を持って作ったのだからそれは素晴らしいものなのだ、という態度。たとえ創作者が適当に作ったのだとしても私にとっては素晴らしいものだったからそれは素晴らしいものなのだ、という態度。とまとめられるように思う。が、多少の違和も感じる。特に、鑑賞者側が取りうる態度はもう少し細分化できるんじゃないだろうか、という気配を感じる。要洗練か。結局肯定的に捉えるのか否定的に捉えるのか、で、さらに両断することができるような気もしている。