世界は称賛に値する

日記を書きます

気がついたときにはさようなら

 親しき仲にも礼儀あり、という諺を、今の私はかなり重く見ている。親しいんだからこれくらいしてもいいだろう、という傲慢によって崩壊に瀕した人間関係を見たことがあるからだ。そして、そういった傲慢について無自覚だったかつてのおのれに対して今でも羞恥を感じているからだ。親しければどんなことをしても許される、なんてことはないのである。限度がある。どこが限度なのかは、無論、人それぞれで違うだろうし、場面や状況によっても変わるだろう。が、なんにせよ、限度がある、ということに変わりはない。だから、そのことを忘れてはならない、と考える。というか、考え直したのだった。気遣いを忘れてしまっていたな、と思う場面があったからである。人数不足を補うため出勤時間を午後5時に変更した。台風も接近中だしちょうど良かったか、と考えていた。が、その判断は間違いだった、と言っていい。台風の影響なんて結局のところ微々たるものだったからだ。気がついたときには通過してしまっていた。つまんない、と言うのは不謹慎か。