世界は称賛に値する

日記を書きます

厳選三題噺

▼▼アトランダムに選ばれた三つのお題をぜんぶ組み込んでみせましょう、というような精神のもとで、小噺を作る「三題噺」という手口があるけれど、アトランダムな選択ではなくて、考え抜いて選び抜いた三つのお題を織り交ぜて三題噺を書き切ろう、といった手口(これを書こう、と思いついた一つの事柄に、最も似合うであろう「程よい距離の」二つの事柄(計三つ)をカップリングさせて、文章を書く、というような「似合う相手を真剣に探したパージョン」の三題噺)が、あってもよいのでは、と、ふと思った。
▼▼と思ったのだけど、世にある、面白くて素敵なエッセイ、って、そもそも、そういう作られかたをしてる(ことがある)んじゃないの? ってふうにも思えてきた。少なくとも、そういったものに類する作りかたをしている人はいそうだ。関係なさそうで関係させられそうな要素を(二つ三つと言わずとも)探し求め、響き合わせて、叙述してゆく。

ランダムとアトランダム(と漫画『ツインシグナル』)

▼▼ランダムとアトランダムの違い、という話題を見かけて、前から違いが気になってたけど調べてなかった単語だったな、と思い出したので、検索した。
▼▼「random」と「at random」であり、前者は「でたらめな」という形容詞、後者は「でたらめに」という副詞、になる。つまり、名詞に使うか動詞に使うか、って使い道の違いになるんだろう。
▼▼アトランダム、のような前置詞付きの言い回しが「外来語から来た一単語」っぽく世に知られてる事例って、あんまりないような気がしたので、なるほどねえ、と、誰だよ広めたやつ、と思った。
dictionary.goo.ne.jp

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▼▼外国語を聞き間違えたり、使いどころを勘違いしたり、伝来途中で変質して、それが訂正されないまま普及してしまい単語化したり慣用句化してしまった事例って、しょうがないよねえ、と思うし、かなり好きでもある。


▼▼アトランダムという単語に馴染みがあるのは、昔『ツインシグナル』という漫画がわりと好きだったからだ。アトランダムというキャラクターがいたのを記憶している。
▼▼月刊少年ガンガンは、子供の頃ずっと読んでいた雑誌の一つで、創刊号から数年は購読していて、非常に大好きだったので、今のじぶんの骨組みを形成している構成要素の一つになっているはずである、ということも思い出した。『ツインシグナル』、最後まで読んでない気がする……。今度読もう。

TWIN SIGNAL (1)

TWIN SIGNAL (1)

弱く醜い部分を克服、成長(不信)

▼▼弱く醜い部分を克服して成長する、という現象は、あるだろう。現実的にそういった出来事があるかどうかの話で、たまにありますね、って答えてるぶんには、よさそう。妥当だろうと思う。そういう言葉を使って説明できるような状況は、間々ある。
▼▼弱く醜い部分を切り捨てて成長しよう、したいよー、と欲するのも、まあアリ、って思っているかな……。そういうのが「よい」よね、頑張りたいねえ、って「思う」のはアリ、と判定している。発語してみせるのも、アリ、って言えそうかなあ。一人で思ってるぶんにはよいけど人に言うとなると少し話は変わるだろ、っていう「線引き」のしかたがあるけれど、そこについても、まあ、きっちり線引きしなくてもよい、って感じている印象だ。それを「好んでいる」ぶんには独り言でも対話でも、どちらでも、よい。アリ。


▼▼弱く醜い部分を克服して成長「せねば」、成長「すべき」、というような、指針?正しさ?正当なありかた?必死さ? みたいなものに関してだけ、うーん、ちょっと駄目なやつなのでは……、って思っている感じがある。あるなあ。そうであることが正しく、そうじゃないのは間違いだ、とか言い出すのは、駄目だろ、って判定である。


▼▼弱さや醜さの定義がまず怪しいし、弱さや醜さと思われるものたちがほんとうに「なくしたほうがよい」ものなのかの判断もちょっと怪しいし、なくそうって思ってなくせるかどうかもかなり怪しいし、なくそうと必死になっている時の心持ちのよしあしもけっこう怪しい、というような、怪しさ満載すぎるだろ、ナンダコイツ……、みたいな気持ちがあるうえに、成長とか克服って言葉まで怪しさ満載であって、このへん、心の中に存在させているだけで、なんかこう、逆に、静かに、地味に、害になってそう、侵食的にダメージ与えてそう、心の中に置いておくだけじゃなくて、人様に言うのも――発語していくことについても、社会の有り様というか世の中の空気というか人間関係というか、そのへんに対して、害になることがあるんじゃないかなあ、みたいな、判断というか予感というか恐怖?ビビリ?不信感?がある。


(間)


▼▼すべき、せねば、みたいな「正しさ」が薫ってくる言葉を、妙に避けたがるのは、そういう言葉は、たいてい、視野を狭くする(視野が狭まるのはよくない)、と思っているから、というところがあるっぽいなー、っていうのも合わせて気づいた。

iPhone7、およびKindleタブレット

▼▼前日の深夜に新作発表会があって、本日9月9日の16時1分が、iPhone7の予約開始日時になった。「iPhone7 plus」のブラックを予約した。新色であるジェットブラックは、管理等が面倒くさそうだったので、避けた。ゴールドと少し迷った。今回からplusに変更する。画面のおおきいほうだ。画面のおおきさに関する優先順位は高いほうだろう、と判断した。持ちやすさや重さより大切だ、と想定してみている。ボードゲームアプリで遊ぼう、というようなことを最近は念頭に置いている、のかな……。電子書籍を読む、動画を視聴する、といった使い道がそれを後押ししている形だ。
▼▼SIMフリー型の機体を注文した。したので、いわゆる「格安SIM」と呼ばれるものに変更する予定だ。今回はここがおおきな判断だったと言えるだろう。これまではSoftBankと契約していたのだけど、最近は、格安SIMのよさを聞くことが多くて、同時に、SoftBankの微妙さを聞くことも多くて、切り替え時かな、と思ったのだった。まあ、SoftBankのみならず、三大携帯電話会社に対しては、まあまあ、訝しさを覚えている。契約形態の判りづらさとかどうにかならないの、とは思っている。このあたりが積もり積もって、切り替えよう、と思わせたところはあるだろう。回線速度が少し落ちても問題なさそうだぞ、と、じぶんの使い道を見ていて思えてきたところもある。固定費が減る、というのも、もちろん魅力的だった。

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www.amazon.co.jp
▼▼電子ガジェットで言えば、Amazonのタブレットの新型「Fire HD 8 タブレット」が気になっている。発表されたばかりだ。9月21日に発売開始される。最近はこのシリーズが妙に気になっている。電子書籍(漫画)を大量に入れておいて持ち歩く、ということが時々したくなるからだ。
▼▼Kindle Fireシリーズは、システムが「Android OSをAmazonがアレンジしたもの――Fire OS」で、使用できるアプリが異なったりしているため、最初の頃は、いやいや売れないでしょー、なんて思っていたのだけど、電子書籍のデータをSDカードに保存できるよ、という独自のアップデートが少し前に行なわれたあたりから、あれ、と思うようになってきた。
▼▼Kindleの書籍データをSDカードに保存して管理運用する術って、現状、これしかなかったりするからだ。大量のストレージの中に漫画を沢山入れて持ち歩きたい、といった要望をもし持った場合、もともとデカイ容量のタブレットを買うか(SDカードに入れられなくても、もともと大容量のタブレットであれば、そのぶん、保存はできる)、Kindle Fireシリーズを買ってSDカード保存するか、の、どちらかになる。どちらかになってしまう。でもって、もともとデカイ容量のタブレットを買う、という選択肢は、けっこう高額になってしまうことが多い、のだ。
▼▼でも、今回の「Kindle HD 8 タブレット」なら、13000円ほどで済む(済む、と言ってしまってよいか悩むところだけど。別途SDカード代もかかるし)(ただ、プライム会員だと4000円ほどの割引が使えるため、実質10000円を切るし、ワンランク下のKindle Fireなら、8980円だ(しかもプライム4000円の割引も有効なので、4980円ほど))(iPadの容量おおきいの欲しい、とかなると、50000円くらい飛びそうだし……)。
▼▼これ、魅力的なんだよなー。いまのところ、容量不足になってきたらアカウントをいったんリセットしてデータを初期化する、という運用をちょくちょく挟んでいて、正直少し面倒くさいのだ。解消したいぞ、というのが、まあ、だいぶある。自宅で使用しているタブレット機がわりと古くて(iPad第三世代)、動きが(特にKindleアプリの動きが)トロい、というのも影響している。まあiPhone買うし、ちょっと様子は見るけど……。



PlayStation 4 ジェット・ブラック 1TB(CUH-2000BB01)

PlayStation 4 ジェット・ブラック 1TB(CUH-2000BB01)

▼▼PS4の値下げ版も最近発表されたばかりで、ペルソナ5も非常に楽しそうで、ここに対しても、どうしよう、と思っている。ペルソナ4をそもそもやってないだろ、というツッコミが耳に響いているので、とりあえずペルソナ4を買ったらよいのでは。
ペルソナ5 [PS4]

ペルソナ5 [PS4]

ペルソナ4 ザ・ゴールデン PlayStation (R) Vita the Best

ペルソナ4 ザ・ゴールデン PlayStation (R) Vita the Best

決まり文句と綺麗な疑い

▼▼決まり文句によって、頭が止まりやすくなってしまったり、意味が死にやすくなってしまったりするのは、わりとマジっぽいな……、とは、けっこう強く思っている。決まり文句や常套句、慣用句は、極力避けたほうがよい、という文章指南があるけれど、だからけっこう、素直にちゃんと従っている。
▼▼どこかで聞いたような言葉、よく聞く言い回し、などには、皆が言ってるから正しいし、多少は妥当であろう、というところが、どうしたって混じってくる。構造上「思考停止」が少し混じりやすくなっている(思考しなくても埋めてくれてるところがあるように使える)。このあたりを混じらせることなく決まり文句を使うのは、だいぶ難しい(この難しさを乗り越えて、決まり文句、をあえて使ってみせる、のは、素敵だったりもするけれど)(乗り越えられればね……)
▼▼決まり文句、っていうか、よく聞く判断結果、よく見かける価値判断、よくある論理構造、一般的な優先順位、などなどが、危うい雰囲気なのだよなー。それらが「決まり文句」として現出してきやすい、という感じだ。


▼▼もうちょっと疑ってよ、もっともっと疑って欲しい、とは、じぶんの文章にも人様の文章にも、思うことがある。よく聞く判断を、じぶんの判断も、もうちょっと検閲して検証して、受け容れて欲しい、なんて、思う。よく思う、ってほどでは、まあなくて、そういうふうに思わないでいられる文章を、好み、まわりに集めたところは、あるかな。インターネットで読ませていただいている文章たちに関して言えば特にそうだろう。


▼▼綺麗な疑いが沢山ある(綺麗、とか簡単に言ってしまうのも疑ったほうがよいが)。よい感じで疑っているなあ、って笑える。疑っている事態そのものを書いた文章、というんではなくて(いや、それでもいいけど)(無論、それも好きだけど)、朗らか、和やか、健やか、麗しい、文章、などを見つめながら、これ、いい疑いの先に出てきてるなー、みたいなことを感得できることがあって、そういうの、好きだ。

スカイツリー圏内のビール博物館

▼▼細やかな感覚に対して判りやすい比較を持ち込んでみるのが、大変、好きだ。対象が持っている要素を、少しずつ変化させていき、受容する感覚がどう動いていくのか、丁寧に測ってゆく、っていうような行動が――遊びが、ほんとうに好きなのだ。
▼▼日本酒やビールを推しているような品数豊富な飲み屋なんかだと、複数のお酒を飲み比べできるものがメニューにあったりするけれど、こういう比較が好きで、見つけるとたいていは比較メニューを注文していたりする。すぐ試してしまう。同じカテゴリの中でどれだけの幅が許されているのか、人類は何と何を同じカテゴリと見做すようになっているのか、ってあたりを整理するのが好きだ、とも言えるだろう。
▼▼スカイツリーの圏内に「世界のビール博物館」というものがあって、スカイツリーからの眺望を眺めるついでに、寄ってきた。ドイツ・ベルギー・チェコ・アメリカ・イギリス、五カ国のビールが試せるセットがあったので、それを頼んだ。各国の特徴を掴む、というところまでは行けなかったのだけれど、チェコのビールが最も好きっぽいなあ、という感触は掴めた。少し判った。まあ、苦味を得意としてないので、そもそもビール向きの客ではないのだけど……。次点でアメリカ醸造ビールが好きそうであった。
▼▼ツマミとして「フィッシュアンドチップス」を頼んだ。今まで食べた中で(とはいえ今回が三回目)最も好きなフィッシュアンドチップスかもしれないな、なんて思ったりもした。ただ、三回目にしてやっと、この品、フィッシュとポテトを一緒に食べたら美味しいやつなのでは? と、気づけたせいもあるかも……。けど、これ、ここのフィッシュアンドチップスがそういうふうに味つけされていただけ、という気もするが。とにかく、一緒にほおばって、あ、うまい、ってなったのだった。


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