新進気鋭の物語類型でのサボりはバレやすい

▼▼サボるのに使いやすい要素や挙動は、当然、サボるのに使われがちであり、サボりながら作られたものは品質に難があることが多くなるだろうから、結果として、サボるのに使いやすいものが絡むと、品質に難があるものが出来やすく、なる。サボるのに使いやすいものが、直接、品質を下げているわけではないにも関わらず、下がりがちになる。
▼▼というような構造によって、ある要素やある挙動を含む物語の、出来の、平均が、基本が、下がる、っていうことがあるんじゃないか、と思い直した。ある要素や挙動が、悪目立ちしているだけ、ってことがあるはずだ、と思った。


▼▼転生物や最強物といった「最近になって概念として目立ってきた物語類型」がなんとなく不評を買いがちな空気を出していて、コンビ物、探偵物、ヒーロー物、タイムリープ物、といった使い古された物語類型はなんだかあんまり苦言を呈されない、といった理由は、このあたりにあるのかな、とも思った。
▼▼物語類型は「人をサボりやすくさせるもの」ではあると思う。でもって、新進気鋭の物語類型による作品、というのは、まだまだ量産され始めたばかりであって、全体数が少ない──少ないため、様々な作品群の中に品質の低いものが混じってきた時の、平均に対しての影響、が、おおきい。結果として、類型全体の評判が悪くなりやすい。悪評が広まりやすい。▼▼使い古された物語類型ならば、すでに、無数の傑作が目立ってくれているので、いくつかの「サボりによるつまらない作品」が混じってきたところで、おおきな影響、派手な影響、を受けない。平均が下がりにくい。印象が悪くなりにくい。


▼▼新進気鋭の物語類型、というのは、話題性や流行もあって「目立つ」ので、サボりを欲している人の目にも留まりやすくなっている──見つけられやすくなっている、ということの影響もありそうかなー、とも思った。サボる人に見つけられやすい、から、使われやすい。というのと、平均値の変わりやすさ、の相乗効果もありそう。▼▼旧き良き類型は目立たない、なんてこともないとは思うのだけど、新進気鋭の物語類型のほうが「いっちょ噛み」してみたくなるところがあるんじゃないだろうか。話題で、流行の、新しいものを、少し、試してみたくなる、ってところはある。