世界は称賛に値する

日記を書きます

ドラゴンクエスト8『海竜攻略』

▼ドラゴンクエスト、と、海竜、というふたつの単語を検索した結果ここにやってくる人が多いようだ。海竜に閃光を喰らうところで迷う人が多いということだろう。しかし、私はそこではまったく迷わなかった。別に自慢ではない。最初に船に乗り込んだときに、すでにその噂の海竜に出会っていただけだ。だから、私が迷わなかったのは単なる偶然であり、私の能力とは基本的に関係がない。あそこで出会っていなければ、私も迷っていたかもしれない、と少し思う。なので、ちょっとした助言でも書いておこうかな、と考えた。
▼まずは世界地図を見て欲しい。地図を持っていない人はいないはずだ。なぜなら、地図はククールがくれるからであり、ここまでたどりついておきながらククールがまだ仲間になっていないということはありえないからである。証明終わり。地図を広げたのなら、今度は大陸に目を向けて欲しい。大陸が何かわからない人は国語辞典でも見ると良い。図書館とかに行けばあるだろう。大陸はおおまかに言って四つに分かれている。十字を切るように海が走り、その北東、南東、北西、南西に、ひとつずつ大陸があるはずである。中央のラインに走るふたつの島や、地図の左上の方にある島には目を向けなくても良い。それらはこの件とは無関係だからである。北西の大陸だけが飛びぬけてデカい、などという場合は、地図が違っている可能性がある。その北西の大陸の右下に、四つの小さな島が並んでいたら、それは日本かジパングなので、そこからは、あなたの見ているものはドラクエ8ではない、といった答えが導き出せる。改めてドラクエ8を起動してもらいたい。そして□ボタンを押してもらいたい。街や洞窟のなかにいる場合は、ふくろのなかに入っている世界地図を『使う』必要がある。無論、ふくろのなかに世界地図を入れていない人もいるだろう。しかしそういった状況は特殊な例である。批難するつもりは微塵もない。しかし、ふくろのなかに地図を入れていない人たちは、自分たちがマイノリティであることを自覚したほうが賢明だろう、とは思う。さて、話を続けよう。地図を見ていただいたのであれば、その中央部に文字が刻まれているのがわかるはずだ。この文字が何を意味しているのか――それはまだわかっていない。気になる人は、考古学者か何かの研究が報われる日でも待っていて欲しい。死の瞬間まで待ち続けることにもきっと意味はあるはずだ。今問題なのは、文字の意味ではない。文字の位置である。文字の左端の部分に注目して欲しい。文字の左端から、西へ、西部の大陸を南北に両断する形で海が走っているはずだ。それが、海竜の棲まう海峡なのである。そこからそのまま西へ進んでみよう。存分に降り注いでいたはずの太陽の光が、唯一遮られる場所にたどりつくだろう。西の大陸の北部と南部が唯一結合している場所。それがそうだ。そして海竜は主にそこに棲んでいる。あとはそう、ヤンガスにでも頼んで、口笛を吹いてもらえばいい。人情味にあふれるヤンガスであれば手馴れたものであろう。きっと海竜は、その音色に惹かれてやってくる。
▼無論、鏡は使わねばならない。光を浴びればそれでいい、というほど世間は甘くない。