世界は称賛に値する

日記を書きます

2024年03月02日(土)側面を再発見したい土曜日

多面的にとらえたい

基本に立ち返れば、というか、初心や初期衝動に立ち返ればだけど、世界を多面的にとらえたい、というのが日記を書き始めた動機ではあった(いや、日記を書くという行為のなかで、誰かに気づかせてもらった"日記が持つ素敵な断面"のひとつだった気もするが)。ぼんやり過ごした一日っておおむね一面的である。独りよがりというか一方通行というか。客観性が弱い。言ってしまえば、見逃している側面があるんだと思う。別解釈を見落としている。そういった多面性をしっかり拾い上げたいというのが「日記」の狙いのひとつではあった。

ひとつの出来事に対して無駄な言葉を費やしたがる、といったらあれだけど、異なる単語・表現をわざわざ並列させたりして、異なる語り口を見せようとするのも、そのあらわれだ。あるいは、いわゆる「逆算思考」や「仮説思考」といった、向きや重みを意識的に変えることで"視点"をひっくり返そうとするような振る舞いも、だいぶ好きなんだけど、これもまた同じ範疇の話になると思う。

最近は「ぎゅっと凝縮した日記」を意識している。あわただしくなって自由時間も減ったし、削ぎ落せるところは削ぎ落したい、短くまとめたい、という背景があるからだ。ただ、こういった目的意識と、「多面的にとらえたい」という欲求は、やや排他的な位置にあるな、って思ったりもしている。ポイントを絞った日記もたしかに嫌いじゃない。肝心要となる水脈だけを刻みこむ言葉もそれはそれで楽しい。でも、見逃した側面を再発見したい!という欲求の足掛かりとしては使いにくい。