世界は称賛に値する

日記を書きます

少女ファイト 5巻(日本橋ヨヲコ)

少女ファイト(5) (KCデラックス イブニング)

少女ファイト(5) (KCデラックス イブニング)

「私あの子の人を殺せるようなバレーが好きだったんだけどなー…」

《★★★★》
▼殺意のようなギラギラは人間を鋭くするだろう、とは思っている。極端な真剣の話だろう。極端な真剣は思った以上にギラギラしているものだな、とは、経験則として、強く感じている、のだ。あと、理路を逆にして考えたりもしている。とするなら「ギラギラしていない」時は「極端な真剣」ではない、と判断してよいのだろうか? なんて問い直していたりする。けど、回答には迷う。迷っている。ま、断言は誤りになるだろう。完全否定は不可だと感じる。例えば明鏡止水的な真剣だって可能だ、とは思えているからだ。つまり「ギラギラしていない、けど、極度の真剣と呼びうるモノ」も、実現可能なんじゃないか、と判断してはいる、のである。のだけど、難度は結構高いだろうな、なんて思えてしまっているところもあって、だから、確かに理論上可能ではあるけど、ギラギラしていない時は極端な真剣ではないことも、やっぱり多いのだ、って言える理路も、また、意外と正しかったりするんじゃなかろうか、とも考えているのだった。狂犬の強さ、というものを何処に持っていくつもりなのだろう、というあたりが、物語の持つ問いの印象としては強いのだった。落としどころというかな。物語の解答案として注視しているところ。ほかの楽しみも隠されていると感じるので、別種の切り口も持っておこうと心掛けてはいる。