- 作者: 森絵都
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/09/10
- メディア: 文庫
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「もうひとつ」
「まだあんのかよ」
「最後にひとつだけ」
「だからなんだって」
「ほんとに?」
「あ?」
「ほんとにサルでもよかった?」
――P.175
《★★★★》
[極彩色の地点][他人事の人生][世界の裏側][丸く収めれば良いというわけじゃない、ということの理解][借り物(物理的に)][借り物(物語的に)][借り物がおもしろいとちょっと悔しい][嵌まって瞬時に読み終わった]
▼試練で輝かせるタイプの物語だと思った。想像以上におもしろかった。あまり期待がなかったおかげだろう。無茶で幸せを呼べるなら、無茶が可能な環境をどう造るか、かな。