世界は称賛に値する

日記を書きます

無様を知って強さを求める

 無能を思い知らされた。無念だった。苦汁だった。無能を指摘されたことが無念だったわけではない。無能を叱責されたことが苦汁だったわけではない。そんなことはわかっていた。自分がまだまだ未熟であり、有能の境地など遥か遠いこと。そんなことはわかっていた。だから、無念だったのは、苦汁だったのは、別のことだった。かつて同じように無能を指摘され叱責され、強く反省したにもかかわらず、結局はそれを忘れ、いつの間にか安易で怠惰な生活に戻ってしまっていたこと。それが無念であり、苦汁だった。あるいはそれこそが絶望的に最悪な無能だった。私の価値観が、そんな愚かでみっともない人生を送っている人間をなぜわざわざ生かしているのだ、という疑問の声をあげる。反論できないな、と思う。だから、私は、努力することを誓おう。改善することを誓おう。その疑問に反論できないのならば、その疑問そのものを消滅させてみせよう、という話だ。