世界は称賛に値する

日記を書きます

『六花の勇者』六巻を読み終えた

六花の勇者 6 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

六花の勇者 6 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

 ハンスは今まで通り余裕ぶっているように見える。だが、笑みの裏側に、明らかな恐怖が見て取れた。アドレットは初めて見た。ハンスが、本当に万策尽き果てた時の顔を。
──四章 愛に苦しむ者の顔

▼▼新刊『六花の勇者』六巻を読み終えた。人生録に残したい本の一つ、という言葉すら現状では思い浮かぶ。問いの立てかた、ストーリー、演出、主人公の魅力、推理性、等々が、極めて好みと言える。というか、試練の立てかた、非情具合、が非常に好きだ。試練の非道さで言えば『悪魔のミカタ』の好きさに匹敵する。
▼▼信じるもののため──信じたいもののため、に、とことん試練をぶつけてみせる、ような物語は、ほんとうに好きなのだった。