世界は称賛に値する

日記を書きます

大塚本屋で買ったもの

「1」自由をつくる自在に生きる

自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)

自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)

「自由」について真面目に書こうとすると、どうしても説教臭くなる。とても心配だ。どんなタイトルをつけても、「これは宗教の本だろう」と勘違いされる可能性も高い。それくらい、「今さら自由なんて」というのが現代ではないだろうか。明治、大正時代だったらまだしも、今どき「自由」を謳ってどうするのか。ようするに、限りなく胡散臭い幹事になってしまう怖れがある。
 ある程度は「自由」という言葉が持っている宿命のようにも思う。明らかに自由ではなかった過去なら、もっと輝いていたはずのこの言葉であるが、今の日本では「自由」もすっかり錆びついてしまったといっても良い。
 残念ながら、宗教のように「これを信じれば救われる」といった結論は、この本には書かれていない。最後まで読んでもらっても、結局のところ、簡単には自由は得られない、ということがわかるだけだろう(それがわかっただけでも価値があるとは思うけれど)。こうすれば良い、というノウハウなど存在しない。自由とは、そんな「獲得困難」なものだと僕は感じる。むしろ、なにかを盲信したり、手法に拘ることこそが、既に大いに不自由ではないか。

▼▼同じ道の先を歩んでいる人、って印象は実はない。けど参考にできている。というような判断の違いは、何なのだろう──観察して言葉にしてみよう、って思っているのだけど途中だ。同じ道の先にいる人、って思える人もいるからだ。思考過程と結論を伺うことで何ができるのかなー。疑問はある。でも、有効で有益だ。けど、ほんとうに? って声も聴ける。自由の話っていうよりは楽しむ話だと認識していて、楽しんでいる人、って印象が最も強いかな。随筆でテーマが自由である。思い通りに、とまず定義されている。