世界は称賛に値する

日記を書きます

ゆっくりじっくり読書

 ワカルとワカラナイ。安易に使われる言葉だよな、と思う。が、突き詰めれば一冊の書物が書けるほどの題材だよな、とも思う。つまり私はそれを、突き詰めてみるとよくわからないものだ、と認識しているわけだ。多彩だから、だろうか、という疑問を投げかけてみる。ひと言に『ワカル』と言ってみても、実際の現れ方はさまざまだから、ワカル、という言葉についてだけ考えていても答えが見つからない、ということなのだろうか、と想定してみる。そうかな、と感じた。たぶんそうだろう、と感じた。だが、でもそれだけではなさそうだな、という感触も同時に感じてしまった。今日は休み。特別どこにも出かけなかった。ひどくまったり過ごしていた。落ち着いて読書を楽しむ。読んでいたのは野矢茂樹氏の『他者の声 実在の声』であった。苦戦。強敵だった。最近の読書は本当に『格闘』という表現が似合う姿を見せている、と思う。読み方を変えたせいだ。最近はゆっくり文字を追うよう意識しているのである。そうすることで、読書しながら思考するよう心掛けているわけだ。おかげで読むのが遅くなった。が、楽しい。充足していると思えるからだろう。ひとつひとつの書物の価値をより高められるようになった、と判断している。