世界は称賛に値する

日記を書きます

現在形だけ過去形だけ文章

▼▼初めて小説を書いた時に文章の時制の選択で非常に沢山悩んだのを憶えている。する/している/した/していた/なのだ/なのである/なのだった/だった/したのだった/していたのだった。現状であっても不明瞭だ。
▼▼英語圏の小説では、基本的に、現在形と過去形を混ぜこぜに使うようなことはないようである。▼▼日本語圏の小説だと、現在形と過去形を、おのおのが持つ響きの違いを活かしてリズムを取るかのように、使い分けている印象がある。リズムを取ろうとおすすめしている指南を見かけたりもする。
▼▼ぜんぶ現在形、ぜんぶ過去形、ぜんぶ現在進行形/過去進行形、といった、極端な選別による文章を、実験的に書いてみて、響きを、感触を、意味を、見比べてみたい、って考えてみることも多い。複数回思ってきている。▼▼日記の中で行なわれる選択の基準や権限も謎だ。
▼▼検索すると、ここにまつわる問いの論文が沢山あって、非常に面白かった。

意味って言葉が栄える環境作り(文章作り)

▼▼意味は、最初の頃、あるとかないとかを語ってみたくなりがちだったし、なんとなく慣れ親しんできたら、主観とか解釈とかの言葉を絡めながら「じぶんが思う」「じぶんで決める」「絶対的な意味なんてものはなく、皆が皆の意味を持っている」あたりのことを丁寧に語ってみせたくなりがち、であったかと思う。
▼▼最近、意味、に対しては、うまく使えたもの勝ち、というか、矛盾なく破綻なく不正なく最も美しく使えたもの勝ち、というか、整理より実践の中で「うまいことやろう」と思っているところがあるな、って気がしたのだった。▼▼意味っていう言葉を解体したり位置づけたりしてゆくより、意味という言葉を置いた時に栄える文章を考えるほうに傾倒しがち、なのだった。

新キャラ登場の瞬間の見知らぬ場所

▼▼慣れ親しんだ比較的長めの物語の中で、「新たなレギュラーキャラクターになることが設定されているであろう新キャラ」が、ぜんぜん別の位置から登場してくる時に、突然くるりと、場面転換が行なわれる──見慣れたキャラクターのいる本筋からカメラ位置が移動して、見慣れぬ場所の描写が始まる、っていう状況が、なんとなく、好きだ。

▼▼情け、人情、情念、情緒、風情、感情、情欲、詩情、慕情、情報、事情、表情、というような言葉群を眺めながら、情、ってなんなんだ、と改めて思った。特に「情報」が謎なので思った。
▼▼情って言葉の起点は「感情」や「情欲」あたりにあるようだったので、ここから、感情や情欲の動きにまつわるもの、に派生していったのかな、と考えてみた。

・感情や情欲の動きかたや存在を取り上げた言葉である「情け」や「情念」(感情とか情感とか情欲もここかな)
・感情や情欲の種類を表す言葉の「人情」や「同情」、「詩情」、「慕情」
・感情や情欲を動かすものとしての「風情」
・同じように感情や情欲を動かす事柄としての「事情」
・「情報」なんかも、感情や情欲を動かす報告、というようなところかな……。
・で、感情や情欲を反映させるものである「表情」

▼▼なんてふうな解釈である。

サメ警報、グレートウエスタントレイル、で遊んだ(黄色ボードゲーム会)

黄色ボードゲーム会 2018/01/27

▼▼黄色ボードゲーム会。がっつり遊びすぎて二つしか遊べなかった。図抜けてよいもの二つだった。『サメ警報』→『グレートウエスタントレイル』という順番で遊んだ。



サメ警報

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▼▼32枚ずつあるイルカカードとサメカードを、置くかめくるかする、だけで、これほどの探り合いと戦術が可能になる、という思考の鋭さに衝撃を受けた。非常に好きだ。サメ三枚集めてサメ警報を発動させるか、イルカカード7枚集めてイルカの群れ発見、で勝ち。






グレートウエスタントレイル

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▼▼牧場からカンザスシティまで牛を売りに行く。すごろく的な形状を使ってこんなに悩ましくて気持ちよいゲームが作れるのだな、と、こちらも衝撃だった。牛を買うことによるカード購入と、デッキ構築。要素要素の噛み合わせのよさと比率の程良さ。すごい。