- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2007/06/27
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 109回
- この商品を含むブログ (103件) を見る
▼闇と光について最近は頻繁に考えてしまっている。把握しきれないからだ。人間の闇とか人間の光とか、あるとは思う。言われるようなものがありうるとは思う。けれど実際問題、闇と光を区分けすることなんでできるのだろうか。例えば狂気が相対的なものであるなら、確実な狂気なんてものは存在しないだろう。というか存在しえない。所詮は恣意的な区別にすぎず、ゆえに、皆が狂気でないと言うなら、その瞬間、狂気でなくなる、というような狂気しかないのなら、狂気なんて呼ぶ必要はあるのだろうか。▼観ながらそんなことを考えていて、でも思った。闇とか光とかいう呼び名には深い意味なんてなくて、だから別に気にする必要もなくて、でも、実際にそういうものがありうるのだから、そのものについて考えることは無駄ではあるまい、なんて思ったのだった。概念化を拒否し、現実のそれについて、思うことを思うこと。このあたり忘れてたかなーと思った。総じて素敵な映画だったと思う。映画を観る人になろうかな、と最近はちょっと考えている。