世界は称賛に値する

日記を書きます

表面的自律、裏面的自棄

▼無理矢理目覚めさせた。覚醒を呼び込んだ。陽光は燦燦で、空気は冷徹で、思考には不明瞭領域があった。寝不足の匂いを嗅ぎ取る。けど無理矢理だからしょうがないかあ、と思った。明らかに睡眠量が少なかった。寝ていたくなかったらしいな、と判断する。支配権を強調しておきたかったからだろう。決意と実践――約束を守ること。明確にそれを認識するために、睡眠による安息を贄として捧げてみたわけだ。けれど背後には、苦痛を神聖視してしまう人格もきっとあった。駄目だなあ、と思う。苦笑する。決壊させた。所詮は単なる欺瞞じゃん、と整理してしまった。表面では自律を目指しておきながら、裏面では自棄に陥っていただけだった、と思った。▼想像通り外気は心地好かった。馴染みの公園で、夜空に足音を響かせる。懐かしの空間、と言えた。記憶が蘇る。というより、記憶を蘇らせられる。楽しい記憶。嬉しい記憶。美しい記憶。過去は美化されるし――美は力になりうるし――ゆえに、過去は力になりうる。無論、欺瞞の可能性は常にあって、だから、なるたけ頼らないようにはしていた。欺瞞に対しての依存だけは危険すぎる、と判断している。▼移動して、書籍購入で迷った。森達也『世界を信じるためのメソッド』と貴戸理恵『コドモであり続けるためのスキル』と河合香織『セックスボランティア』あたりが欲しかった。西尾維新『零崎軋識の人間ノック』や『化物語』なんかも欲しかった。森博嗣『猫の建築家』は発見できなかった。ミル『自由論』も買いかけた。けれど、結局は購入を諦めた。むしろ読めよな、と思えたからだ。読まねば始まらないだろう、と思ってしまった。帰宅して読書に向かう。何故か『Dクラッカーズ5巻』を読み始めた。時おり忘却するので、買おうと思ったものを記録してみた。忘れない、きっと。