▼翻訳が独特で、だいぶ砕けているようだ。比較的ラフな口調である、なんて言えると思う。翻訳前から同様の狙いがあったらしい。理解まで時間のかからない「頻出語」を活用して説明してみよう、という試みだろう。頻繁に見聞きできる日常的な単語や形式を利用してやる、ということだ。となると、緻密や厳密を維持しようとする意志、が、非常に重要になってくるんじゃないか、って思う。範囲をおおきく取ろうとすることの多い日常語で説明すると、設定が揺らぎがちだからだ。復刊。経済学を学び始めて、同時期に、復刊がなされた、ってことに対して、素敵な状況だよなー、と思って、読もうと思ってみた。
- 作者: ポールクルーグマン,Paul Krugman,山形浩生
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/04/08
- メディア: 文庫
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