世界は称賛に値する

日記を書きます

なぜか昔を

 綺麗な夜空だった。素敵な星空だった。ひさしぶりに星を眺めながら微笑みを浮かべてしまった。何度こんな風に空を見つめてきたかなんてわからない。けれど、幾度となくこんな風に空を見つめてきたことだけは間違いない。静粛な気持ちになって、静謐な気持ちになって、なんとなく昔のことを思い出す。幸せだった。無論、今も幸せだ。けれど、かつても幸せだった。輝かしい過去だ、なんて躊躇なく言ってしまうことができる。最近はなぜかそんなことばかり考えているな、と、ふと思う。なぜだろう。自覚がないだけでもしかしたら最盛期だったりするのだろうか。まだまだだと思いつつ、そのことに充足してしまっている、というような、愚鈍で秀逸な満足に浸かってしまっているのだろうか。