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日記を書きます

シャンク!! ザ・ロードストーリー 2 百年かけた願い事(秋田禎信)

シャンク!!ザ・ロードストーリー VOL.2 百年かけた願い事 (角川スニーカー文庫)

シャンク!!ザ・ロードストーリー VOL.2 百年かけた願い事 (角川スニーカー文庫)

▼親友と呼ばれる人間関係だけが正しいわけではない。恋愛と呼ばれる人間関係だけが美しいわけでもない。わかりやすく一般化された聞こえのいい人間関係だけが価値あるものなのだ、なんてことは決してあるまい、と思うのだ。あなたとわたしの関係、が、簡単に言葉にできないような唯一無二のものであったとして、おかげで、綺麗な表現にすることが許されなかったとしても、だからといってそれが、つまらないものになったりはしないはずだ、なんて考えていたのだった。たとえどんなに新奇な人間関係であろうと、あなたにとってそれがとても大切なものであり、これがあるから頑張れる、なんて言えるような素敵なものであるならば、間違いなくそれは、素晴らしく輝かしいものなのだろう、と思う。▼これって愛なのかなあ。愛じゃなかったら駄目なの? 別に駄目じゃないけど。愛なんて言えるものでもそうじゃなくても、あなたが心の底からその気持ちを『いい』と感じているなら、それでいいんじゃないの?▼過去に打ち立てた覚悟や誓いを守り抜くために生き続けるということ、と、けれど生き続けていれば大切なものができてしまうこともあるということ。とかも考えていた。単純一途な信念を大袈裟な気持ちで抱え込んでしまうこと、によって、視野を狭くし、向上も放棄し、結果として楽をしてしまうこと、に対する否定も感じていた、終幕は素晴らしいものだった、と言える。読めて良かった。