世界は称賛に値する

日記を書きます

林原めぐみの歌を称賛できる

 かつての私は、著名なJ‐POPの楽曲、すら、ほとんど聴かない人間だった。要するに、視野の狭いオタクだったのだ、と思っている。でもって、当時の私は『林原めぐみの歌が好きだ』と思っていた、のだけど、彼女の歌を称賛していいのか――称賛することは妥当なのか、ということに、ずっと迷いを感じていた。音楽という分野には想像も出来ないほど広い未知の世界が存在しているのだ、ということは予感していたからだ。広い世界から見たら『これくらいは普通』か、ともすれば『こんなのは普通以下』ですらあるのかもしれない、というような恐怖を感じていたからだ。が、最近はあまりその恐怖を意識しなくなったな、と思う。多少は広い範囲を知るようになったからだろう。そして、広い範囲を知るようになっても、素敵な音楽だ、という印象が消えなかったからだろう。そのおかげで、称賛に値する音楽だと言ってしまってもいいんじゃないかな、と考えられるようになった、わけだ。無論、いまだに視野の狭いところはあって、もっと良い音楽がその壁の向こう側には存在しているのだろう、という想像は、今でも抱えるようにしている。