世界は称賛に値する

日記を書きます

曖昧模糊に流れる

▼▼ぼんやり、ふんわり、なんとなく、漠然と、薄らと、あやふやに、という空気で、という風味で、というような雰囲気で、曖昧、不明、朧気、茫漠──、というような言葉を使いたくなることが(特に日記的な認識の中では)けっこう多くて、つまり、認識の精確さ、理解の的確さ、というようなものを突き詰めようとするのは、大変だし、面倒だし、困難だし、なるたけ避けたいような……、とか思ってしまう癖がある──というような志向が出張ってきてしまうことが多い、と思ったりもしたのだけど、調子のよい時、機嫌のよい時、気分のよい時、あるいは、余裕がある時、ならば、突き詰めようとすることをなかなか楽しめていたりもするので、まあよいのかな……、いやしかしやっぱり駄目かなというか、いつだっていちおう精確で的確なほうがよいにはよいのでは、なんてふうに、ぐるぐると思い直しを続けてみたりした(「なかなか」とか「ぐるぐる」も、ぼんやりふんわりさせる風味はけっこうだ)(「けっこう」もだな)

できる範囲で熟語を

▼▼二字熟語がだいぶ好きである。三字熟語、四字熟語も好きだ。というか、三字熟語が見せてくれる意味の噛み合わせ具合を最も好んでいる気もする。▼▼文章の書きかた、においては、和語や「やまとことば」を頻出させたほうが読みやすい文章になるよ、っていう指針を聞くことがある、と思っていたりして、確かにねえ、読みやすくはなる雰囲気はあるよねえ、とも、まあでも結局は割合の問題では、とも、思っているのだけれど、ともあれいずれにせよ、熟語が多用されている文章が、好きだ、と思い込んで締まっているところはあるので、熟語は極力避けよ、ということを意味しているだけのシンプルな指針には、与しないぜ、と思うことはよくあったりするのであった。読みやすさとの兼ね合いもあるでしょうけど、とにかく程よく限界ギリギリまで使って欲しい、といった欲がある。

ゲームマーケット2017春に行ってきた

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▼▼東京ビッグサイトで開催されていた「ゲームマーケット2017春」で遊んできた。沢山買い物をした。アナログゲームの大型イベントである。現段階では年間で三回(関東で二回、関西で一回)ほど開催されている。次回(秋)からは二日間開催になったりもするようだ。盛況と言ってよいだろう。新橋で午前10時に友人と待ち合わせ。ゆりかもめで国際展示場正門駅へ向かった。
▼▼十時半を過ぎた頃に到着。前回(2016秋)よりは並ばなかった。というか、ほとんど並ばなかった。開場がおおきくなったおかげでスムーズに列が流れたのかなあ、なんてふうに話しながら、あっさりと入場の手続きを終える(と言ってもカタログを掲げて見せるだけだけど)。入場チケットも兼ねているカタログは事前に購入済、欲しいものについてもチェック済であった。会場を見回してから解散して個人行動に移る。


▼▼人気作、話題作は、けっこうすぐに、売り切れる。開始後一時間を待たずに完売してしまう、なんてことは稀なのだけど、しかし、稀ながらあるにはあって、後悔させられた経験もある。というわけで、事前予約(できるものは)しておこう、と判断する経験則が出来ていたりもするのであった。今回予約したのは、Spieldisorder『星を渡る』『エトランゼ』、OKAZU brand『エンペラーズ・チョイス』、四等星『プラネトリコ』、ITTEN『Tokyo Highway』だった。のちのちの判断としてもこれらはよい選択だったと思う。思い返してみてもすべて買い逃したくないものだったのだ。
▼▼試遊はあんまり沢山はできなかったけれど、『TAGIRON』という『たぎる論理』のリメイク版で遊べたのは、よかった。友人が買っていたので見送ったけれど(買わせた雰囲気もあったが……)(そして『たぎる論理』持ってるので……)、欲しい、と現状、胸の奥で燻っているものは間違いなくある。リメイクによって四人プレイもできるようになったし、まあ、いつか買うだろう。
▼▼荷物が重くてもう持てないぞ、って気持ちになったあと、『ジャンドイッチ』という麻雀とサンドイッチを組み合わせたゲームに出くわして、買おうか迷って、とりあえずは見送ったのだけど(通販なり委託なりで買えるだろうという思惑はあった)、これがあとあと一番響いた、って言えるかな。ひどく欲しくなったのだ。▼▼次点で『箱庭鉄道』と『マジックメイズ』についても後悔があった。いやまあ、ぜんぶ、別に、また買う機会はありそうなのだけども……。
▼▼一通り見終わって「欲しい!と事前に思っていたもの」を買い終えたあとに、今回の新作のサンプル品が並んでいるスペース、に行って、見て回った。ここで、奇抜な品、素敵な品、斬新な品、を見つけて、試しに買ってみようとする、というのがよさそうだ、なんて思ったりした。せっかくなので話題作人気作注目作以外のところの中からも面白そうなものと出会ってみたい、という欲はあって、ここのサンプルで出会いを探すのがいいんじゃないか?と思えたのだった。ただ歩いてるだけでは見逃していた、面白そうなもの変なもの、が沢山あって、非常にそそられたのだ。▼▼っていう雰囲気の中、いくつか気になったものを買ったりして、まあ疲れたし、出ようか、ということになった。


▼▼会場を出たあとは買ったばかりの品々で遊んだ。『民芸スタジアム』→『TAGIRON』→『Tokyo Highway』→『BIRTH』→『クロノブレイズ』→『ドワーフのネックレス工房』『ハツデン』→『クウィント』という順番で遊んだ。『BIRTH』だけゲームマーケットと関係ないな……。三人戦として好きなので出した品だ。遊ぶ段階では一人増えて(ゲームマーケット会場では二人)じぶん含めて三人だった。


民芸スタジアム

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TAGIRON

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Tokyo Highway

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BIRTH

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クロノブレイズ

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ドワーフのネックレス工房

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ハツデン

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クウィント

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程よい距離感の単語

▼▼自然体のまま無意識のまま使える、というところから多少離れたところにある単語、を、沢山使ってくれている文章が、好きだ、と思っているところがあって、逆に、あまりに遠く離れたところにある単語ばっかり使われていると、脳に負荷がかかりすぎてしまいうまく楽しめなくなってしまうので、程よい距離感が大切だ、ありがたい、素敵だ、とか思っていたりもする。▼▼なんてふうに思ったのだけど、流石に自己都合に寄せすぎじゃない? とも思った(いやしかしそもそも好きなんて自己都合の塊なのでは……)(いやいや好きって実は自己都合とは無関係な概念だったりしません……?)

「選ばれなかった言葉」妄信

▼▼選ばれているものが見せている素晴らしさばかりでなく、選ばれていなかったことの素晴らしさ(不可視のところの美しさ)まで判るようになると、玄人だ、識者だ、巧者である、というような判断があったりするかと思うのだけど、人様の、発言、言葉選び、を聞いている時に、それが判るようになるとよいのだけど、ということを少し思った。
▼▼基本的には想像が及んでないよな、って思うし、まあ、基本的には幻想や買いかぶりになっている気もする。好きだー、っていう気持ちがあるだけで、相手の知性に勝手に期待を持って、夢見がちな高評価を与えてしまっている気も、する。
▼▼まあでも、普段の会話の中で「相手が選ばなかった言葉」に気づける瞬間なんてほとんどないよなあ、と思うし──書き言葉ならばともかく、話し言葉が持つリアルタイム性の中で、こんなところに思いを馳せ気づくなんて、難しすぎるだろ、とは思うし、だから実際問題としては、幻想、妄信、過信、を礎にしつつ解釈してみるしかないのかな、というのは思う。夢の中にしかないものだ、というかな……。まあ別にわざわざいちいち解釈しようとしなくてもよいのでは、とも思うには思うけれど……(こういうふうに書きたくなるということは、相手の「選ばなかった言葉」「選ばなかった判断」「選ばなかった知性」(について考え、妄想してるのが)が、好き、なんだろうな……)。

小銭演算

▼▼十枚に満たないほどの小銭をばらばらと出された時に、脊髄反射的に、脳内で二分割して数えようとする習性がある。四枚くらいなら瞬間的に認識できるだろう、という経験知や楽観と、偶数奇数を見極めようとする意識の、二つの合わせ技ではないかと思う。実際、まあまあ素早く認知できている気もする。けれど、この行動、瞬間的に「三つ」に分割してみせる意識があったほうが、おそらくより迅速になるよなあ、と、ふと思った。意識してやろうと思えばできる、とも思った。でも実践できていないのは、やり慣れていないから瞬時に思いつけない、というのと、脳への負荷がおおきりすぎてしまうため負荷がちいさく済む範囲に収めようとしてしまう、というのがあって、結局、慣れの問題、という気もしたので、やりかたを改めようとしてもよいのではないかと思った。▼▼あと、シンプルな演算速度で敵わないような相手に、対抗しようとするなら、このあたりの工夫で抗うしかないのだろうな、ということも思った。